イエス・キリストは悪霊に取りつかれている男の悪霊を追い出し、その男を治されたあと、大群衆に取り囲まれて移動していました(ルカ8:26~40)。その時、会堂の主宰役員のヤイロという名の人がイエスに近づき、「イエスの足もとにひれ伏し、自分の家に入ってくださるようにと懇願しはじめた」のです。なぜでしょうか。主宰役員には「十二歳ほどになる独り娘がおり、その娘が死にそうになっていた」のです。それで、イエスに助けを懇願しているのです(ルカ8:41,42)。イエスが進んで行くと12年間の間血の流出で苦しんできた女性が信仰によってイエスの外衣の房べりに触り、たちどころに癒され場面がルカ書に記されています(ルカ8:43~48)。その後に、主宰役員の娘が亡くなったことが知らされますが、イエスはその家に行き、12歳の娘を即座に復活させた場面が次のように記録されています。
「イエスがまだ話しておられるうちに、会堂の主宰役員の代理者が来て、「娘さんは亡くなられました。もう師(イエス)を煩わせてはなりません」と言った。これを聞いて、イエスは彼にお答えになった、「恐れることはありません。ただ信仰を示しなさい。そうすれば、彼女は救われます」。その家に着くと、イエスは、ペテロ、ヨハネ、ヤコブおよび少女の父と母のほかは、だれも一緒に中に入ることはお許しにならなかった。しかし、人々はみな泣き、(死んだ)彼女のことで身を打ちたたいて悲しんでいた。それでイエスは言われた、「泣かなくてもよい。彼女は死んだのではない。眠っているのです」。すると、人々は彼(イエス)のことをあざ笑いだした。彼女がすでに死んだことを知っていたからである。しかしイエスは彼女の手を取って呼びかけ、「少女よ、起きなさい!」と言われた。すると、彼女の霊(命)は戻り、彼女はたちどころに起き上がったのである。それからイエスは、何か食べ物を与えるようにお命じになった。そこで、彼女の親は我を忘れるようになった。しかしイエスは、起きた事柄についてだれにも話さないようにと彼らに指示された」(ルカ8:49~56)。
この福音書筆者のルカは医者です。上の聖句に示されている通り、イエスが主宰役員の家に行く前に、12歳の娘は亡くなったことが知らされました。しかし、イエスはそのまま主宰役員ヤイロの家に行きます。イエスは神エホバへの信仰を示せば、彼女は救われる約束をしました。イエスがヤイロの家に行くと、多くの人たちが12歳の娘の死を悼み泣き、身を打ちたたき悲しみを表わしていました。しかし、イエスのことば、「彼女は死んだのではない。眠っているのです」と言われたことに注目してください。人々は、イエスのことばにあざ笑いましたが、イエスは、それらの人をたしなめ叱責することもありません。イエスは、エホバ神にとって、亡くなった人は「眠っている状態と同じである」ことを教えています。ですから、イエスは眠っている人を起こすように手を取って呼びかけ「少女よ、起きなさい!」と言われたのです。少女はすぐに目覚めたように命を取り戻し、起き上がったのです。この状況は感動の場面です。ご両親が我を忘れて歓喜したのも当然ではないでしょうか。しかし、イエスは人間のようにそのことで名前が上がることを望まれず、12歳の娘の復活について「だれにもはなさないように」と指示されています。イエスは謙遜であり、深い識別力を模範として示しておられます。こうしたイエスの行われた奇跡の復活の業は、間もなく地上に回復する儀の宿る社会・楽園で、これまでに亡くなった人々が復活させられる証拠を見せて下さっていたのです(使徒24:15.ペテロ第二3:13)。あなたもイエスの復活の業の記録から、愛する家族の復活を楽しみに待たれる方であれば幸いです。
WWW.JW.ORG
ホタルかご 持ちて遊びし 昔かな 今日の一句
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/f1/df278e953e93e17e1a73c555efced5a1.jpg)
庭で次々と咲いて来る「梅花ウツギ」