イエス・キリストはヤコブが掘った井戸に水を汲みに来たサマリア人の女性に「永遠の命を与えるためにわき上がる水の泉」を与える、例えを話した時、その女性は、文字通りのそのような水を所望しました（ヨハネ４：７～１５）。続いて、イエスは、サマリア人の女性に、ご自身がイエス・キリストであることを証しする前に、真の崇拝者は霊と真理をもって神エホバを崇拝することを教えた場面がヨハネの福音書に次のように記されています。
「イエスは彼女（サマリア人の女性）に言われた、「行って、あなたの夫をここに呼んできなさい」。女は答えて言った、「わたしには夫がありません」。イエスは彼女に言われた、「「夫がない」とはよく言いました、あなたには五人の夫がいましたが、今いるのは夫ではないからです。そのことをあなたはそのとおり言いました」。女は彼（イエス）に言った、「だんな様、わたしは、あなたが預言者であることが分かります。わたしたちの父祖はこの山で崇拝しました。それなのにあなた方は、崇拝するべき場所はエルサレムだと言います」。イエスは彼女に言われた、「女よ、わたしの言うことを信じなさい。あなた方が、この山でも、エルサレムでもないところで父（エホバ）を崇拝する時が来ようとしています。あなた方は自分の知らないものを崇拝しています。わたしたちは、自分の知っているものを崇拝しています。救いはユダヤ人から起こるからです。とはいえ、真の崇拝者が霊と真理をもって父（エホバ）を崇拝する時が来ようとしています。それは今なのです。実際、父（エホバ）は、ご自分をそのように崇拝する者たちを求めておられるのです。神（エホバ）は霊であられるので、神を崇拝する者も霊と真理をもって崇拝しなければなりません。女は言った、「わたしは、メシアが、キリストと呼ばれる方がおいでになることを知っています。その方が到来されるときには、すべてのことをはっきり告げ知らせてくださるでしょう」。イエスは彼女に言われた、「あなたに話しているわたしがそれ（イエス・キリスト）です」（ヨハネ４：１６～２６）。
上の聖句に記されている通り、サマリア人の女性には五人の夫がいたことを、イエスは明らかにしています。ですから、サマリア人の女性は、止むを得ずみだらな生活で生計を立てて来たことが分かります。それも、イエスはその女性にためらうことなく、真理を証しています。それは、サマリア人の女性は、心が賢く真理を理解すると信仰に立ち、行動を起こす女性であることを見透しておられたのです。事実、サマリア人の女性はイエス・キリストが遣わされて真理が明らかにされることに信仰を働かせていました（ヨハネ４：２５）。イエスはそのサマリア人の女性に、「神（エホバ）は霊であられるので、神を崇拝する者は霊と真理を持って崇拝しなければなりません」と、真理を教え、自分がイエス・キリストであることを証しされました（ヨハネ４：２４，２６）。イエスが明らかにされた通り、イエスが遣わされたので、神殿で神エホバを崇拝するのではなく、霊と真理をもって、どこでも自由に神エホバを崇拝することができるようになったのです。日本もイスラエル人が渡来し、エルサレムの神殿に見倣って神殿を築いて神を祭ってきましたが、イエスの教え通り、霊と真理をもって神エホバに崇拝を捧げなければならないのです。
咲き並ぶ バラに雨露 流れおり 今日の一句
梅雨入りの雨の中の「バラ」
