イエス・キリストは種まき人がまいた種が、道路のわきにおちた種、岩地に落ちた種、いばらの間に落ちた種、りっぱな土に落ちた種について話し、それぞれその重要な意味を教えられました(マタイ13:1~23)。引き続いて、イエスは別の例えで、りっぱな種まき人の話をされました。そのりっぱな種まき人の話しは今日までに及ぶ重要な預言の真理となっています。イエスは次のように話されました。
「イエスは彼ら(群衆)に別の例えを示してこう言われた。「天の王国(神の王国)は、自分の畑にりっぱな種をまいた人のようになりました。人が眠っている間に、その人の敵がやって来て、小麦の間に雑草をまき足して去りました。(小麦の)葉が生え出て実を生み出すと、その際に雑草も現れました。それで、その家あるじの奴隷たちがやって来て言いました、「ご主人様、畑にはりっぱな種をおまきになったのではありませんでしたか。どうしてそこに雑草が生えてくるのでしょうか」。彼(りっぱな種をまいた人)は言いました、「敵である人がそれをしたのだ」。彼らは言いました、「では、わたしどもが行ってそれ(雑草)を集めることをお望みですか」。彼は言いました、「いや、雑草を集めるさい、小麦も一緒に根こぎにすることがあってはいけない。収穫まで両方とも一緒に成長させておきなさい。収穫の季節になったら、わたしは刈り取る者たちに、まず雑草を集め、焼いてしまうためにそれを縛って束にし、それから、小麦をわたしの倉に集めることに掛かりなさい、と言おう」」。・・・
それから、群集を解散させた後、イエスは家の中に入られた。すると弟子たちもそのもとに来て、「畑の雑草の例えをわたしたちに説明してください」と言った。いえすは応じて言われた、「りっぱな種をまく者は人の子(イエス)です。畑は世界です。りっぱな種、それは(神の)王国の子たちです。それに対し、雑草は邪悪な者たち子たちであり、それをまいた敵は悪魔(サタン)です。収穫は事物の体制の終結であり、刈り取る者はみ使いたちです。それゆえ、雑草が集められて火で焼かれるのと同じように、事物の体制の終結の時にもそのようになります。人の子(イエス)は自分の使いたちを遣わし、彼らは、すべてつまづきのもとになるものや不法を行なっている者を自分の(神の)王国から集め出し、それを火の燃える炉の中に投げ込みます。そこで彼らは泣き悲しんだり歯ぎしりしたりするでしょう。その時、義人たち(神王国の子たち)はその父の王国(神の王国)で太陽のように明るく輝くのです。耳のある人は聞きなさい」(マタイ13:24~43)。
上の聖句のイエスのりっぱな種まき人と小麦と雑草の話しは今日にまで及び、さらに間もなく生じるこの事物の体制の終結の時まで及ぶ、世界中を包含した重要な真理であることが分かります。イエスの説明は小麦のりっぱな種は神の王国の子らですから、神エホバのご意志を守り行う真のクリスチャンであることが分かります。一方、雑草は邪悪な悪魔サタンの子らですから、神エホバのご意志を行なっていない、偽りの宗教帝国のキリスト教世界、及び諸宗教の「大いなるバビロン」・「大娼婦」のことです(啓示17:1~6)。「大いなるバビロン」・「大娼婦」は間もなく裁きが執行されますので(啓示18章)、その中に所属する人々はそこから出るように促されています(啓示18:4)。イエスの教えを熟読してくださり、イエスを通して神エホバのご意志を行なう「大群衆」のお一人に加わられる方は幸いです(啓示7:9,14)。
「ホトトギス 夕暮れの里 鳴き続く」 今日の一句
道辺に咲いている「ガクアジサイ」