私は幼い頃、人間も水の上を歩けたら、どんなに楽しいだろう、と思い描きました。皆様方はそのような思いをお持ちになったことは無いでしょうか。高学年になり、水と人間の質量の違いや物理的法則を学び、人間は水の上を歩くことができないことが分りました。しかし、聖書のマルコの福音書を読んだ時、イエスは水の上も歩かれたことが記されていて、驚きました。しかし、イエスご自身が全知全能のみ父エホバからすべての権威を委ねられていることを説明されていることから、イエスの行った奇跡の業を理解することができました(マタイ28:18)。マルコの福音書にイエスが水の上を歩いた時の様子が次のように記されています。
「すでに夕方になっており、(弟子たちの乗った)舟は海(ガリラヤ湖)の真ん中にあったが、イエスは独りで陸におられた。それから、向かい風のために彼らがこぐのに難儀させられているのをご覧になると、夜の第四見張り時ごろであったが、イエスは海(ガリラヤ湖)の上を歩いて彼ら(小舟に乗っている弟子たち)のほうに来られた。しかし、彼らの傍を通り過ぎる気でおられた。イエスが海(ガリラヤ湖)の上を歩いておられるのを見かけると、彼らは、「これは幻影だ!」と考え、大きな叫び声を上げた。彼ら(弟子たち)は皆イエスを見て騒ぎ立ったのである。しかし、イエスはすぐに彼らと話をし、「勇気を出しなさい、わたしです。恐れることはありません」と言われた。そして、舟に上がって彼らと共になられた。すると、風は和らいだのである。それで、彼らは胸中に非常な驚きを感じた」(マルコ6:47~51)。
上の聖句に記されている通り、イエスはガリラヤ湖の上を歩いて、弟子たちの乗っている小舟まで行かれたことが記されています。イエスの弟子たちはイエスの水の上の歩く能力に「大きな叫び声を上げ」、「騒ぎ立った」ことが記されています。イエスの弟子たちにとっても、自分たちの師イエスが、そのような奇跡の業を行うことは考えもつかなかった出来事であったことが分ります。イエスは水の上を歩く奇跡の業を行う前に、大群衆に五つのパンと二匹の魚を割いて満ち足りるまで食べさせる奇跡を行われましたが、弟子たちはその意味を会得していなかったことが分ります(マルコ6:38~44、52)。イエスは神エホバが是認した愛する独り子なのです(マタイ3:16,17)
白色の ムクゲ揺れおり 午後の庭 今日の一句
鉢植えの「ハイビスカス」