聖書には、ヨセフは、ヨセフの兄弟たちに殺されそうになりましたが、命は助かり、銀20枚でイシュマエル人に売り飛ばされ、その商人たちはヨセフをエジプトに連れて行ったことが記されていました。さて、ヨセフの兄弟たちは父ヤコブにどのように報告するでしょうか。聖書には次のように記されています。
「その後ルベンが穴の所に戻って見ると、中にヨセフはいなかった。ルベンは(ヨセフが死んだと思い)自分の衣服を引き裂いた(当時の衣服を引き裂く行為は大きな悲しみの表現方法です)。しかし兄弟たちの所に戻り、(ルベンは)こう叫んだ。「あの子(ヨセフ)がいなくなっている!ああ、私はいったいどうしたらいいのか」。
兄弟たちはヨセフの長い服を取り、雄ヤギを殺して、その血の中に服を浸した。そして、その特製の長い服を父(ヤコブ)の所に送り、こう伝えさせた。「私たちはこれを見つけました。あなたの子(ヨセフ)の服かどうか、調べてください」。父(ヤコブ)は調べて、叫んだ。「あの子(ヨセフ)の服だ!どう猛な野獣に襲われたのだ!ヨセフはきっと切り裂かれたのだ!」。ヤコブは自分の衣服を引き裂き、腰に粗布を巻き、息子(ヨセフ)のことで何日も嘆き悲しんだ。息子や娘たちは皆、何度もヤコブを慰めようとしたが、ヤコブは聞こうとせず、こう言うのだった。「あの子(ヨセフ)のことを嘆きながら、私は墓に入ろう(死のう)」。こうして父(ヤコブ)はヨセフのことで泣き続けた。
一方イシュマエル人たちはエジプトで、ヨセフをファラオ(王)の廷臣で護衛官の長であるポテパルに売った」(創世37:29~36)。
上の聖句に記されている通り、ルベンもヨセフが死んだと思い、衣服を引き裂き、深い悲しみを表しています。さらに、ヨセフの兄弟たちは父ヤコブを欺くために、ヨセフの特製の長い服を雄ヤギを殺した血に浸し、ヨセフがどう猛な野獣に引き裂かれ死んだように見せかけました。父ヤコブはヨセフの服を見て、本当にどう猛な野獣に息子ヨセフは引き裂かれ死んだものと思い、何日も嘆き悲しみ、泣き続けた、ことが記されています。父ヤコブの深い悲しみの心が伝わって来ます。しかし、神エホバの介入によってヨセフはエジプトの王の廷臣で護衛の長、つまり身分の高い人に売られたことが記されています。その後のヨセフの生き方を知ると、神エホバが保護された意味を深く理解することが出来ます。
引き続き聖書の記録を次回にお伝え致します。
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希望あり パラリンピック 閉会す 今日の一句

庭に咲いている「バラの花」