聖書には、ヨセフの兄たちが弟のヨセフであることに気付きませんでしたが、それでもヨセフは、兄たちがカナン地方の飢餓に苦しむ家族のために穀物を持って帰るように、深い気遣いを示したことが記されていました。そして、ヨセフは兄たちに一番下の弟をエジプトに連れて来るように、指示していることも記されていました。さて、事態はどのように展開するでしょうか。聖書は次のように記録しています。
「彼ら(ヨセフの兄たち)はこう言い合った。「これはきっと、弟(ヨセフ)にしたことの罰だ。彼(ヨセフ)はすがり付いてきたのに、私たちは苦しむ様子を見ながら無視した。だからこんな苦しい目に遭うのだ」。ルベンは言った。「「あの子(ヨセフ)を傷つけてはいけない」と私は言ったではないか。それらのに、あなたたちは聞かなかった。だから今、彼(ヨセフ)の血の代価を求められているのだ」。ヨセフが聞いて理解していることを、彼ら(兄たちは)は知らなかった。間には通訳がいなかったからである。
ヨセフはその場を離れ、泣いた。そして戻ってから再び話し、シメオンを選んで彼らが見ている所で縛った。それからヨセフは命令を出して、彼ら(兄たち)の袋に穀物をいっぱいに入れさせた。また、彼ら(兄たち)のお金を各人の袋に戻させ、旅に必要な食べ物も渡させた。これらはその通りに行われた。
こうして彼ら(ヨセフの兄たち)は穀物をロバに積んで出発した。宿で、ロバに飼い葉をやろうとした1人が自分の袋を開けた。すると、袋の口の所にお金が入っていた。彼は兄弟たちに言った。「私のお金が戻ってきている。袋の中に入っているのだ!」。それで彼らは動揺し、おびえながら顔を見合わせて言った。「神(エホバ)はどうしてこんな罰をお与えになるのだろう」」(創世42:21~28)。
上の聖句に記されている通り、ヨセフの兄たちは弟のヨセフであることに気付くことなく、エジプトの高官と思っていたので、恐らくカナン地方の言葉で、言い合っています。しかし、ヨセフは、兄たちの言い合いを理解していました。ヨセフの兄たちは通訳がいないので、自分たちの言い合いの内容はヨセフは分からないと思っていたのです。
ヨセフは兄たちが穀物代金として支払ったお金をそっと穀物袋の入り口に返しておきました。そのようなことを知らない兄たちは動揺し、「神(エホバ)がどうしてこんな罰をお与えになるのだろう」と言っています。神エホバはこのような罰を与える神ではありません。
さて事態はどのように展開して行くでしょうか。次回に引き続き紹介致します。
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紅白の 白粉花の 群れて咲く 今日の一句
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