エジプトでファラオ(王)に次ぐ立場となり、エジプトを治めていたヨセフは、兄たちが再び弟ベニヤミンを連れ、エジプトに食料を買い求めに来た時、兄たちの健康を気遣い、かつ高齢の父親(ヤコブ)が元気で、生きているかどうかを尋ねました。さて、事態はどのように進展するでしょうか。聖書は次のように記しています。
「ヨセフは目を上げて、自分の母の子である弟ベニヤミンを見ると、「この人が、あなたたちが言っていた一番下の弟ですか」と言った。そしてベニヤミンに、「神(エホバ)があなたを祝福してくださいますように」と言った。ヨセフは急いでその場を離れた。弟への思いが込み上げてきたのである。泣く場所を探し、私室に入って涙を流した。ヨセフは顔を洗い、落ち着きを取り戻して(私室を)出て行った。そして、「食事をだしなさい」と言った。ヨセフ、兄弟たち、共にいるエジプト人に別々に食事が出された。エジプト人はヘブライ人と一緒に食事をすることができなかったからである。そうすることはエジプト人には忌まわしいことなのである。
兄弟たちはヨセフの前に、長男としての権利を持つ長男から一番下の弟まで、年齢順に座らされた。それで兄弟たちは驚いて顔を見合わせるのだった。ヨセフは、自分の食卓からそれぞれの分を運ばせ、ベニヤミンの分はほかの人たちの2倍にした。こうして、一同は、ヨセフと共に十分に食べて飲んだ」(創世43:29~34)。
上の聖句に記されている通り、兄たちが伴って来た一番下の弟ベニヤミンの姿を見ると、ヨセフは弟への思いが込み上げ、私室で思い切り泣いています。かつ、ベニヤミンに、「神(エホバ)があなたを祝福しまうしょうに」と、言っています。「この記述からヨセフは、思慮深く賢いだけではなく、とても心の優しい人であり、いつも神エホバと共に歩んでいる人であったことが分ります。神エホバのご意志を守り行なう人は、心が賢く強い人、同時に優しい人でもあることが分ります。
ヨセフの兄弟たちは、自分たちが売り飛ばしたヨセフであることに気付かないので、食事をするとき、年齢順に座らされたので、驚いて顔を見合わせています。ヨセフは弟のベニヤミンには他の人の2倍の食事を運ばせ、深い気遣いを実際に表していますので、ヨセフに気付いても良かったと思いますが、ヨセフの父ヤコブと同じく兄たちも、ヨセフは死んだと思い込んでいたのかも知れません。
さらに、ヨセフはどのような行動を取るでしょうか。引き続き次回に紹介致します。
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