ヨセフの兄たちはエジプトに戻り、ヨセフの管理人の親切な応対に、怖くなり、勘違いし、「ひどい目に遭わされて、奴隷にされ、ロバも奪われるだろう」と、言いました。さて、どのように進展するでしょうか。聖書は次のように記録しています。
「それで彼ら(ヨセフの兄たち)はヨセフの家の管理人に近づき、家の入口で話しかけた。「すみません。私たちは確かに、以前も食料を買いに来ました。ところが、宿に着いてそれぞれの袋を開けていくと、なぜか、各人のお金が袋の口の所に入っていました。そっくりそのまま入っていたのです。それで、それをお返ししたいと思っています。食料を買うために、さらにお金を持って来ています。誰がお金を入れたのか、私たちは知りません」。管理人は言った。「大丈夫です。心配要りません。皆さんの神(エホバ)、皆さんのお父さんの神(エホバ)が、袋に宝をお入れになったのです。皆さんのお金は受け取っています」。その後、彼(管理人)はシメオンを兄弟たちの所に連れて来た。
管理人は一行(ヨセフの兄たち)をヨセフの家に入れ、水を持ってきて足を洗えるようにし、ロバに飼い葉をやった。兄弟たちは、昼に来るヨセフのために贈り物を用意した。そこで一緒に食事をすると聞いていたのである。ヨセフが家の中に入ると、彼らは持ってきた贈り物をヨセフに差し出し、ひれ伏した。その後ヨセフは、元気かどうかを彼らに尋ねた。「あなたたちが話していた高齢の父親(ヤコブ)は元気でいますか。今も生きていますか」。彼ら(ヨセフの兄たち)は、「私どもの父は元気で、今も生きています」と言った。そして身をかがめ、ひれ伏した」(創世43:19~28)。
エジプトに食料を買いに来たヨセフの兄たちに、ヨセフの管理人は、恐れを抱かないように、実に親切に応対しています。ヨセフの兄たちは袋の入り口に入れてあったお金を返そうとしましたが、食料代は受け取っている、と答えています。そればかりか、袋にお金を入れたのは、皆さんの神エホバが、皆さんのお父さんヤコブの神エホバがお入れになったのです、と答えています。このように、ヨセフの管理人は何の心配もいらないことを、賢く対応しています。ヨセフの兄たちは大いに救われた気持ちになったに違いありません。
その後、ヨセフは兄たちに会っていますが、ヨセフはまず兄たちに元気がどうかを聞いています。そして「高齢の父親(ヤコブ)は元気ですか」と尋ねています。ヨセフの兄たちは、ヨセフが自分たちの弟であることに気付くことなくひれ伏しています。ヨセフの言動から、神エホバに仕える人の生き方から学ぶことが出来るでしょう。
さて、ヨセフは弟ベニヤミンの元気な姿を見てどのように反応するでしょうか。次回に引き続き紹介致します。
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