聖書には、故意の殺人と過失の殺人の場合について、裁きの法令が示されていました。また当時避難の町が設けられ、殺人者が公正に裁きを受けることが出来るように配慮がされていました。引き続き、神エホバはモーセに人を殺した者は、証人たちの証言によって死刑にすべきことが告げられ、次のように記されています。
「人を殺した者は、証人たちの証言によって殺人者として死刑にされるべきである。誰も、ただ1人の証人によって死刑にされることはない。死に値する殺人者の命のための贖いを受け取ってはならない。その者は必ず死刑にされるべきだからである。また、避難の町に逃げた人のために贖いを受け取って、大祭司の死の前に自分の土地に戻って住むのを許してはならない。
あなたたち(イスラエル人)が住む土地を汚してはならない。血が土地を汚すのである。土地に流された血に関して、それを流した者の血による以外に贖罪はなされない。あなたが暮らす土地、私(エホバ)が住んでいる土地を汚してはならない。私エホバはイスラエルの民の中に住んでいるのである」」」(民数記35:30~34)。
上の聖句に記されている通り、神エホバはモーセを通して、イスラエル人に殺人者は証人たちの証言によって、つまり罪を立証し、死刑に処することを告げています。その場合の証人は1人ではなく、複数の証人が必要であることを教えています。加えて殺人によって土地を汚してはならない、ことを教え、神エホバは契約したイスラエル人の中に住んでいるので、血で土地を汚すことがないように強調し導きを与えておられます。このように神エホバが与えた法令は理にかなったものでした。
次回は民数記の最終章をお伝え致します。
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アゲハ蝶 吸蜜夢中 午後の庭 今日の一句
吸蜜に夢中の「アゲハ蝶」