私の住んでいる地域は昨日台風14号が通過し、本日は11時前から青空が広がり、ほっとする日和になりました。最近は若い時に読んだ本を読み返したくなり、「雪国」、「青い山脈」、「細雪」、「坊ちゃん」、「てんやわんや」、「峠」、「竜馬がゆく」等々を読み、今日は「愛と死をみつめて」を読み終えました。
「愛と死をみつめて」の筆者は河野実様、大島みち子様で、お二人の3年間にわたる400通の手紙の純愛の記録です。本に発表された手紙は400通の内、3/4ほどだそうです。
この本は、私が23,4歳の時に読み、涙が止まらなかったのを思い起こしながら読み終えました。
著者は私の同年代の方です。大島みち子様は同志社大学に合格しながら若くして不治の病に直面し、大学に通学する希望も絶たれながら、命の尊さを感じ、生きる希望に堅く立って、片目がやっと見える状態で死の直前まで、手紙を愛する河野実様に、入院中の阪大病院から書き続けた手紙の記録は真実の愛が貫かれていました。同じく励ましの手紙を、大島みち子様が亡くなられるまで書き続けた河野実様も愛の人でした。
大島みち子様の河野実様への最後の手紙の言葉・「マコ、元気になれず、ごめんね」の言葉を読むと、涙があふれ出て来ます。最後まで、全てを信じた「利他的」な生き方を貫いた方でした。若くして愛に散った大島みち子様の胸中を察すると、言葉になりません・・・
お二人は聖書に記されている「愛」を言動に表された方と、深く心に刻み込まれました。聖書に「愛」とは次のように説明されています。
「愛は辛抱強く、親切です。愛は嫉妬しません。愛は自慢せず、思い上がらず、下品な振る舞をせず、自分のことばかり考えず、いら立ちません。愛は傷つけられても根に持ちません。愛は不正(不義)を喜ばないで、真実を喜びます。愛は全てのことに耐え、全てのことを信じ、全てのことを希望し、全てのことを忍耐します。
愛は決して絶えません。・・・」(コリント第一13:4~8)。
お若い方も、これらかご結婚される方も、すでに家族生活を送られている方も、ご年配の方も通院の方やご入院の方々も、「愛と死をみつめて」の本をお読みなれば、きっと永続する喜びや希望に固く立つ勇気と力がふつふつと湧き上がって来るでしょう。
あおい空 人生至福 愛の人 今日の一句
バラの愛好家の畑の「バラの花」