マルタはイエスをもてなすために、忙しく働いていました。一方マリアはイエスに別の気遣いをしました。それがもとで論争が生じました。
マリアは、「本物のナルド」の香油が450グラムほど入っている雪花石こうの容器、つまり小さな瓶を開けました。これは大変高価な香油でした。実際にその値段は1年分の賃金と同じくらいなのです。マリアがその香油をイエスの頭と足にかけ、自分の髪でイエスの足をふくと、家中に香油の香りが漂います。
イエスの弟子たちはその様子に憤慨し、「なぜこんな無駄なことを」と、言いました。そして、ユダ・イスカリオテは、「どうしてこの香油を三百デナリ(1年分の賃金)で売って、貧しい人々に施さなかったのか」と、言いました。しかし、ユダ・イスカリオテは、貧しい人のことを本当に気にかけているのではありません。と、いうのはユダ・イスカリオテは、弟子たちが保管している金箱からお金を盗んでいたからです。
イエスはマリアの高価な香油を用いた気遣いを弁護されました。「彼女をそのままにしておきなさい」と、お命じになりました。続いてイエスは次のように話されました。「なぜあなた方は彼女(マリア)を困らせようとするのですか。彼女は私に対して立派な行いをしたのです。あなた方にとって、貧しい人たちは常におり、あなた方はいつでも望む時に彼らに善を行えますが、私は常に共にいるわけではないからです。彼女は自分でできることをしました。埋葬を見越して私の体に前もって香油を付けようとしたのです。あなた方に真実に言いますが、世界中どこでも良い便りが宣べ伝えられる所では、この女(マリア)のしたことも、彼女の記念として語られるでしょう」。
イエスはベタニヤに24時間以上おられるので、イエスがそこにおられるという話しが広まりました。それで、大勢の人がイエスを見るため、シモンの家にやって来ました。でも、人々はそこにいる復活したラザロも見ようとしてやって来ているのです。そこで祭司長たちは、イエスばかりか復活したラザロも殺そうと相談します。その理由は、多くの人々は、イエスが復活させたラザロを見て、イエスに信仰を持つようになっているからです。当時の宗教指導者たちは、イエスに対するねたみから、邪悪な心を持つようになっていました。(ヨハネ11:55~12:11.マタイ28:6~13.マルコ14:3~9.使徒1:12)。
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玄関は 梅花空木の 香り満つ 今日の一句
庭の「小雨の中のバラ」