昨日、午後4時過ぎ、妻から電話が入りました。 「毎日新聞の記者から、午後3時過ぎに三崎港付近に米軍ヘリが”不時着した”との情報が入った」ということでした。 インターネットで情報を確認し、「これは、”不時着”ではない、明らかに墜落ではないか」と感じました。 住民や、住宅などへの被害がないようで、いくらか安心しました。 テレビ映像でも、横転し、メーンローター(主回転翼)が飛散し、尾翼部分が折れ、破損している様子が映し出されていました。 事故現場の電柱も傾いていました。
今日の朝刊では、地元紙の「神奈川新聞」が1面、24~25面で大きく 報道していました。 同紙によれば、事故を目撃した住民の恐怖の声を伝えています。 「地上10メートルぐらいの高さで2回、円を描くようにぐるぐると回り、落ちたと思った瞬間、ドーンという音が聞こえた。 100㍍以上離れていたのに、振動がすごかった」。 事故現場の埋め立て地周辺には、「魚市場や水産加工施設が立地。 付近の『下町』には住宅が軒を連ね、1㌔圏内に市役所や小学校などがある」(「同紙」)とのことです。
墜落した米軍ヘリは、米軍厚木基地の第5空母航空団に所属していることが明らかになっています。 「原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機で、機種は、救助や輸送など多用途に使われるMH60-S。 空母入港中は厚木(基地)横須賀(基地)間の輸送で頻繁に飛行しているという。 厚木基地によると、事故当時は訓練飛行中だった」(同紙)とのことです。
最近(1989年以来)の神奈川県内での米軍機不時着事故の事例は、米軍厚木基地周辺の広範囲の自治体で発生していますが、横須賀市や三浦市での事故記録はありません。 今回の三浦市三崎での事故は、改めて空母艦載機などの米軍機が県下各地で事故を起こす危険性を強く感じさせられます。 しかも、事故機は今年3月に配備された新型機といわれています。
事故原因についても、米軍は詳細を明らかにしていません。 徹底究明が求められますが、日本政府には日米地位協定の壁を破り、住民の安全を守る姿勢が感じられません。
こうした事態のなかで、欠陥機オスプレイの飛来、日米合同訓練計画が進められています。 到底許すわけにはいきません。
18日午後、米軍厚木基地に抗議要請を行う予定です。