猪瀬知事辞任、疑惑にフタは許されない。 党都議団、今後も百条委設置をもとめ、真相究明に全力 blog.goo.ne.jp/k-miyaou/e/efb…
12月19~20日の「しんぶん赤旗」は、「『古典教室』第3巻を語る」を連載しました。
「古典教室」は、2011年1月から翌12年2月まで開いた「綱領・古典連続教室」(全12回)での「古典」の講義を不破さんが担当し、この講義を整理・加筆し「古典教室」として全3巻にまとめ出版されたうちの「第3巻」です。 「綱領」の講師は志位さんが担当しました、「綱領教室」についても既に全3巻にまとめられ、出版されています。 私も、この講座を受講した一人です。
今回の「連載」も、不破さんと山口富男社会科学研究所副所長、石川康宏・神戸女学院大学教授3人のテイ談形式で語られています。 「連載」(下)「20日付」には、「古典教室」の最終回のテーマである「マルクス、エンゲルス以後の理論史」が取り上げられています。
不破さんは、このテーマを選んだ理由について次のように語っています。
「現在、われわれがこの古典教室でやってるように、マルクス、エンゲルスの文献を直接読み研究して、その精神と理論を正面から受け止め、その目で日本を見、世界を見る努力をしている党は、世界の共産党のなかでも少なく、日本共産党のこの態度は世界でも独特の位置を占めています」(「古典教室」第3巻149頁)
日本共産党のこの「独特の位置」はどのように形成されてきたのでしょうか。
そのことが、改めて不破さんが語っています。 「私は、その原点は、50年代にソ連、中国の干渉による痛苦の経験から教訓をひきだし、自主独立の立場を確立したところにあったと思います。
スターリンの覇権主義の被害を受けた党は世界で多いのですが、そこから自主独立の立場ーどんな問題でも他国の共産党の干渉は許さなず、自分の頭で考え、自分で答えを出すーこの教訓を引き出して、それをあらゆる活動の根本に据えたのは、資本主義諸国の党のなかでは日本共産党以外にはないわけです。~中略~まず日本革命の戦略・戦術を日本自身の頭で考えて決める、という態度をつらぬいたのが最初でした。
その後のソ連、中国毛沢東派の干渉との論争で、こうした、自主独立の立場が固められその理論が発展しました。 その渦中にいた不破さんが、石川さんの質問に答え、次のように話しています。
「国際論争については、一つ一つが真剣勝負なんですよ。
ソ連との論争にしても、送りつけてきた長大な書簡には日本共産党への非難・攻撃の論点が限りなくならべられています。 それへの反論はとなると、そのすべての論点を一発勝負で撃破しなければいけないし、相手方に反論の余地を与えるような中途半端な議論ももちろん許されません。
中国の毛沢東派の革命論攻撃への反論にしても、これで完全に決着をつける力を持つだけのものが求められます。 まず干渉攻撃との論戦で鍛えられたというのは、正直な実感です」
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当時、入党してまもない自分でしたが、こうして発表された論文を必死で学習したことを思い起こします。 日常の党活動に欠かせない内容であったからでもあります。
そして、現綱領の作成過程での最大の難関が、「レーニンが『国家と革命』で展開した社会主義2段階論をのりこえることでした」「ドグマから解放されて、マルクスの理論的遺産を発掘してゆくと、そこには現代を考え、未来を展望する上で、実に豊かな内容があります。 私たちは党綱領野改定にあたって、マルクスのこれらの遺産を現代的に適用することに力をつくしましたが、これも私たちの党が半世紀前に自主独立の立場を確立し、それを活動の根底において活動してきたからこその到達点であることを確信しています」と述べています。
実感です。