日本とアメリカは独立国として「対等の関係」ではなかったのでしょうか。 ケネディ駐日米大使が17日、「(神奈川)県と横須賀市を訪問し、在日米海軍厚木基地のヘリコプターが三浦市に不時着、横転した事故に関し両首長と会談した。 事故の再発防止と原因究明について日本側に情報提供する姿勢を示したものの、謝罪の言葉はなかったという」(「神奈川新聞」18日付)
神奈川新聞によれば、「黒岩知事は、会談後、謝罪がなかったことへの所感を記者団から問われ、『謝罪を求めるべきかもしれないが、会談で『謝罪してください』というのも変。 病院の治療に対する感謝にそうしたことが含まれていると私は解釈した、と述べた」とこのとです。 外交経験がないケネディ米大使だということは、報道されてぎますが「外交経験」のある、ない以前の米国政府が、日本をそもそも対等平等の独立国の関係と理解していない、従属国としてしか見ていない姿が、露呈されたのではないでしょうか。
こんな態度が、ヨーロッパ諸国で、世界で通用するとでも思っているのでしょうか。
黒岩知事の態度にも驚きました。 「実りの多い会談だった。 日米同盟を維持する上でいかに神奈川が重要な役割を果たしているかを共有できた」(同紙)
神奈川県下の米軍基地が、戦後のアメリカの侵略戦争にどんな役割を果たしてきたか。 米軍基地があるために県民がどれだけ苦難と犠牲を負わせられているか。 知らないわけではないでしょう。
県と県内の米軍基地周辺9市でつくる県基地関係県市連絡協議会(会長・黒岩祐治知事)は17日、在日米海軍司令部や在日米海軍厚木基地、国に対し、早急な原因究明や再発防止を求める要請活動をおこなっています。
11月7日には、黒岩知事が会長を務める厚木基地騒音対策協議会(県と周辺9市)は、米国大使、在日米軍各司令官、日本政府に、深刻な厚木基地周辺住民の騒音被害の「解消等に関する要望」を行っています。
ところが、米大使を目の前にした会談では、県民の耐えがたい爆音被害や何度も繰り前されている墜落事故による犠牲者のことも、米兵の殺人や凶悪犯罪事件も頭の中から、いとも簡単に消え日米同盟を”讃えあう”黒岩知事の”卑屈性”を強く感じされました。