宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「日本の未来社会への移行の過程の条件は憲法が土台となる」ー天皇発言に関わって

2013年12月24日 | 綱領関連

 昨日は天皇の80歳の誕生日でした。 天皇は誕生日の先立つ記者会見で、憲法に関する発言をしています。 「日本国憲法には、天皇は憲法の定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する権能は有しないと規定されています。 この条項を順守することを念頭に天皇としての活動を律しています」 

 この発言は、天皇が直接、自らの憲法上の立場、天皇制のあり方を語った点で、大変重要なことだと思います。

 日本共産党は、綱領で、憲法について、次のように、 「現行憲法の前文をふくむ全条項をまもり、とくに平和的民主的諸条項の完全実施をめざす」と明確に国民に約束しています。

 また、憲法の天皇条項については、「『国政に関する権能を有しない』などの制限規定の厳格な実施を重視、天皇の政治的利用をはじめ、憲法の条項と精神かたの逸脱を是正する」と明記しています。

 天皇は、同じ会見で、「最も印象に残っているのは先の戦争です。 前途にさまざまな夢をもって生きていた多くの人々が若くして命を失ったことを思うと痛ましい限りです。 戦後、日本は平和と民主主義を守るべき大切なものとして日本国憲法をつくり、さまざまな改革を行って、今日の日本を築きました」とも語っています。 

 天皇と安倍政権の憲法観の違いを感じます。 むしろ、日本共産党の当面の民主的改革の方向との一致性を感じます。

 そして、大会議案では、「日本のように憲法で国民主権、基本的人権がうたわれ、議会制民主主義が存在する社会を土台にするならば、未来社会において、それらが全面的に継承され、豊かに花開くことは、歴史の必然である」と述べています。

  日本共産党は、民主主義と人間の平等の原則の立場から、将来の天皇制については、次のように原則的立場を明らかにしています。

 「党は、一人の個人が世襲で、『国民統合』の象徴となるという現制度は、民主主義および人間の平等の原則と両立するもではなく、国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである」と。