どBlog

日々の暮らしをここに記録して未来に役立てよう。

新幹線のぞみ号の暴走カート

2005-01-27 23:11:29 | What's up?
最近、仕事で週1回の大阪通いが続いている。
ここ数年ずーっと群馬にこもりっきりだったので、すべてが新鮮で目新しい。
駅の広告や、売店で売っている品物も珍しい。コメッコなんてまだあるのか。
東京-大阪間を走るのぞみ号。車内販売のカートも、最近のものは銀色のアルミフレームにところどころ黄色のアクセントが入ってかっこいい。静かなオルゴール風の音楽も鳴っている。へーっ。こうやって、車内販売が近くに来ましたよ、と知らせてるのか。
「ご注文毎に1杯ずつドリップしてます。香り豊かなホットコーヒーはいかがでしょうか」
なんかうまそうだ。
「すみません。ひとつください」
「かしこまりました。ありがとうございます」
ちょっと飛行機のキャビンアテンダントには若すぎるけど、服装はそっくりの店員さんにコーヒーを煎れてもらう。
「少々お待ちください」
その間にお金を払う。一万円札しかなくてごめん。
「いち、にい、さん、...」
店員さんがカートから手を離してお釣りを数えている間、コーヒーを抽出中のカートが勝手にするすると動き出した。
「お、お」押さえようとしたが結構重い。
その時、車内アナウンスの「お待たせいたしました。まもなく名古屋に到着です」の声がして、いきなり車両にブレーキがかかった。
その反動で逆にカートのスピードが上がる。
「あーっ」
「きゃーっ」
ぶつかると思った瞬間、自動ドアがするする、と開いて、カートは前の車両へと吸い込まれていった。
あぜんとする乗客達。
すーっ、と閉まる扉。
3秒後、前の12号車から「どーん」と妙にこもった音がした。

結局コーヒーを受け取ったのは京都を過ぎてからでした。
後で12号車を覗いてみたら、コーヒーの匂いでいっぱいでした。

い、いや、俺のせいじゃないってば。