小さい頃の記憶。
3,4歳の頃だったと思います。
どんな悪い事をしたのか、覚えてないんですけど、
雪の降る夜、窓から放り投げられた事があるんですよね。父に。
今でもたまに夢に出てきます。
真っ暗な中で手足をじたばたさせながら落ちていく感覚と、
柔らかい雪のすごく深いところまで沈んでいく感覚。
窒息死するんじゃないかという恐怖。
そこで目が覚める。
17歳の頃、これも冬なんですけど、
部活からの帰り道、ダンボールに入った捨て犬を見つけて、
当然、自分の家では飼えないから、
次の日学校に持っていって里親を探そうと思って
その犬をダンボールごと玄関に置いておいたんですよね。
それを仕事から帰ってきた父が見つけて激怒し、
玄関のドアをばーんと開けて、ダンボールごと犬を
外に投げ捨てたんですよね。
犬とダンボールがオレンジ色の外灯の下で、放物線を描きながら道路に落ちていった。
それを見たときに
この家を出よう
と思ったんですよね。
それで北海道以外の大学を受験しました。
なんで今、そんな話をしたかというと、
どうしてでしょう。
よくわかんないです。
なぜあの頃の父はいつも怒っていたのか、いつもイライラしていたのか。
あの頃の父の年齢を越えた今、たまに考えたりしますが、いまだに謎ですね。