山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

文系に数学は必要ない!?

2020-05-20 | 数学・物理嫌いを克服する部屋
 文系を選択した理由に数学が嫌いだとか、数学が苦手とかいう話を聞きます。このように消去法で文系を選択して良いのでしょうか?
そもそも文系・理系といった分け方に意味があるのか甚だ疑問に思います。(参考:「文系と理系」)

 いわゆる文系の代表格として哲学というのがあります。かつて偉大な哲学者であり、かつ偉大な数学者でもあるといったことが多く見られました。このように哲学と数学とは密接なものといえるかも知れません。また数学を自然科学に入れることは躊躇されるところがあると思います。
 一方、科学や工学、その他の理系分野と言われる学問では、数学抜きでは成立しないくらい数学を多用することは当然のこととして、経済学の分野でも高度な数学を駆使して研究が進められております。
 ですから現代においては、もはや文系・理系などと言った分類は時代遅れの産物でしかありません。しかしながら、未だにこれに沿った進路選択を比較的早期(早ければ高校受験前、遅くとも高3進級時まで)に迫られるようになっております。このように未だ自分の特性も何も分からない時期に絞り込んでしまって良いものでしょうか?
 個人的には高校までは全ての生徒が全て同じ教科を学んだ方が望ましいと考えます。能力に秀でた子は、教えられずとも自分で学ぶ力を持っておりますし、それを課外活動でサポートする位で丁度良いのではないかと思うのです。
 大学でさえリベラルアーツの重要性が謂われている位ですから、況や高校生をやということでしょう。自分のことは棚に上げて言わせていただきますと、幅広い分野に興味を持って取り組むことが重要なことは論を待たないことかと思います。
 ましてや早い段階で、しかも消去法的に進路を選択することの愚かさは言うまでもないことでしょう。しかしながら、現実はと言うと先にも書きましたような状況なのです。
 ですから少なくとも本投稿を読まれた方には最後まで数学を投げ出してもらいたくないと心の底から願う次第です。