曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

アサギマダラ物語 最終回

2010年12月04日 | 日記

今日の花

庭のもみじ

 暖かい大島ですが、さすがに師走の声を聞くと朝晩の冷え込みもきつくなり嵩山山頂から始まった紅葉も麓まで降りてきました。


アサギマダラの旅立ち

 

 昨日は今年の冬一番が吹き荒れました。一昨日生まれたアサギマダラは部屋の中で静かに一日を過ごしていました。私は時々部屋を覗いて蝶を手に載せて遊んだり、またいろいろポーズを取ってもらい沢山の写真を撮らせてもらいました。

 

 12月4日、今日は昨日の風が汚れた空気をみんな吹き飛ばしたのか朝から真っ青な空とこの時期にしては暖かな日差しでおだやかな一日となりました。アサギマダラにとっては絶好の旅立ちの日となったようです。10時ごろから藤袴の蜜を吸わせ、お皿に砂糖水を入れてお腹いっぱいになるまで吸ってもらい、翅にマーキングをして気温の上がったお昼前に庭へ連れて出て大空へ放ちました。

一気に空高く舞い上がり我が家の屋根を超えて行きました。行方が気にかかるので裏庭まで追って行き見上げると、裏のおうちの高いもみじの木の梢にとまっているのが見えました。そのまま私は出掛けたのですが30分後に帰ってみるともうその枝には姿はありませんでした。

 

12月3日

暖かい縁側で日向ぼっこ

手に載せて遊べるのはこんな時だけ(こんな汚い手 好きで乗っているわけじゃーねえ !)

カーテンにとまるのが一番  楽

この日はフジバカマに載せても吸蜜はしませんでした。

確かに透き通る部分には鱗プンがないようです。

自然界ではなかなか撮るのが難しい部分を撮らせてもらいました。どの部分をとっても自然の造形の素晴らしさを感じます。

 

 

12月4日

今日は日差しも強く朝から活発に動くようになりました。フジバカマに載せると盛んに蜜を探しているらしく吸蜜管を花にさしこんでいました。

砂糖水

砂糖水をティシュペーパーに浸みこませ与える。

マーキングはせっかくきれいな翅を汚すようであまり気が進まなかったのですが今後この蝶がどこへ行ったか分かるかもしれないのであえて書いてみました。

どなたかこの蝶を捕獲するようなことがあったらご連絡ください。そして出来ればまたそっと放してやってください。

 

旅立ちの時が来た !

 

藤袴の傍で放してみたのですが花には目もくれず一気に空高く舞い上がって行きました。

 

青空にアサギマダラ いいですね。

初めての飛翔  ちょっと一休みかも

どこにとまっているか分かりますか  ?

梢にはもう姿がありません。視界から消えました。

さようならアサギマダラ君 お元気で !

物語はこれでおしまい。