早いものです。
震災にあわれた方々にとってはとてつもなく長い一年だったことでしょう。
はるか遠くにいて痛みを感じることのなかった私たちのしたことは少しばかりの義援金と節電と不況に耐えたことくらいでしょうか。一年もたつと、「何とかしてあげたい」というあの時の気持ちが薄らいでゆくのを感じています。それでもこの一年で多くのことを学びました。安全だと言われた原発があんなにもろくも壊れてしまうのを見て近代文明の中には人類が反省すべきことがもっといっぱいあるのではないかと気が付いたことです。お金を軸にして回り続ける現代の資本主義社会も世界のあちこちでほころびが見え始めています。お金も大事ではありますがもっと他に価値のあるものを一人一人が持つことが出来たら世界も少しは変わって行くのではないでしょうか。無理をしない社会とか足るを知る社会とか右肩上がりの経済を止めてみたらどうでしょうかね。それとも人間の煩悩というのは抑えることができないのでしょうか。
2時46分みんなに合わせて黙禱をしました。
春弥生黙禱すれば風の音 山本