曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

真夜中のトンネル

2015年08月06日 | 日記

今日の花

ハマナデシコ

 


 いつものように11時を過ぎてパソコンの前に座ってその日の写真を取り込んだところでふと外を見ると外は暗いのです。当たり前ですね夜中ですから。月の出はかなり遅くなっていて東の空にようやく登ってきたところです。それを見てふと思いついたのは「山のトンネルに行ってみよう」ということです。思い立ったらすぐやるたちですから(趣味の世界だけ)パジャマを脱いで着かえているとカミさんがどうしたのと言うから「山のトンネルへ行ってくる」と言うとさほど驚くでもなくふーんと言った顔をしていました。夜中に海へ行くとか山へ行くとかは普通の人はあまりしないかもしれませんが夜中って普段見られないものが見られることがあるのでわたしは時々出かけてゆきます。今夜は主に蛾と甲虫が目的なので「山のトンネル」なのです。山の中には人家はありませんのでほとんど真っ暗です。でもそんなところに道路があってトンネルがあるとトンネルの中には灯りがついています。その灯りに虫たちが集まるのでそれを見に行くのです。夜中ですからそんな山のトンネルなど誰も通りません。そこで心置きなく虫の観察ができるというものです。「真夜中のトンネル」なんていうとなんだかミステリーみたいですが世の中で最も怖い人間と言う生物は登場しません。皆さんにとっては期待はずれかもしれませんが本当に虫ばかりです。ということで虫の嫌いな方はここでお帰り下さいませ。夜中の12時少し前に山のトンネルに着いて1時過ぎに帰りました。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 J .S バッハ イタリア協奏曲 BWV 971


バッハはすごくイタリアに憧れていたそうですね。昔のヨーロッパの人々が南の国イタリアに憧れる気持ちはよくわかります。バッハはイタリアへ行くことはなかったそうですがもしも行っていたら彼の音楽はずいぶん変わっていたかもしれません。私も昔からイタリアに行ってみたいと思っていますがチャンスがありませんでした。チャンスは待っていても来ないもので作らなければならないものだそうですね。シチリアのブラッドオレンジ畑・アマルフィーのレモン畑・・・・・・・


真夜中のオレンジロード

 

トンネルの入り口にはナトリウムランプの街灯がついています。この光は虫たちには好まれません。

 

この時間帯ですと車はまず通りません。気楽にトンネルの中を歩き回れます。

 

虫たちを紹介します。

1.エゾスズメ   今夜最も多かった蛾です

 

2.クチバスズメ

 

3.オオエグリバ

 

4.ウンモンスズメ

 

5.トビイロスズメ

 

6.フトスジエダシャク

 

7.セダカシャチホコ

 

8.ウラキトガリエダシャク

 

9.オオシラホシアツバ

 

10.マルシラホシアツバ

 

11.クルマスズメ九州以北亜種

 

12.アシブトチズモンアオシャク伊豆諸島以外亜種

 

13.ミツテンノメイガ

 

14.ホシミスジエダシャク

 

15.ミスジビロードスズメ

 

16.ウスバミスジエダシャク本土・屋久島亜種

 

17.ハミスジエダシャク

 

トンネルの天井に付いたスズメバチの巣

 

ミヤマクワガタ

片方の角が折れています。

死んだマネをしています。何でしょう。

 

 

 

 

ミヤマカミキリ ♂と♀

 

カエル

 

わたしは蛾や甲虫のことはよくわかりません。それで名前に付いては虫の会の仲間のS氏に頼んで調べていただきました。その他にも小さな蛾や甲虫は沢山いましたが大きくてきれいなものだけを写真に撮ってきました。

真夜中のトンネルは結構面白かったのでまた行ってみたいと思います。今度はもう少し遅い丑三つ時に行ってみたいですね。