例年より3日遅れでアサギマダラの群れ第一陣が大島にもやって来ました。
9月になってもまだ夏の様な暑い日が続きましたが、10月に入りようやく朝晩は冷え込むようになり日中も汗ばむことはなくなりました。それでも昨日までアサギマダラの群れはなかなか姿を見せず、フジバカマ園には1頭・2頭と数えられるほどの数しか見られませんでした。ところが、今日は様子が変わっていました。乱舞するとまでは行きませんでしたが20~30頭のアサギマダラがフジバカマの花に吸蜜しては離れまた別の花へと気持ちよさそうに飛んでいました。普段ならすぐに捕獲してマーキングを始めるところですが、気持ちよさそうに吸蜜している所を見ると、今日は初日だしそっとしておこうと写真を撮るだけにしておきました。これから日に日に数が増えてゆくことでしょう。私も明日からマーキング調査に忙しくなります。
以前から外入の方たちが丹精込めて作り上げた何か所かのフジバカマ園がことしは夏の間に白絹病でほぼ全滅してしまいとても残念なことになっていました。それに対して同じ外入の新しい場所に光市のYさんご夫婦が新しくフジバカマ園を作られました。春の時期から荒れ地を整備して畑を作り、6月には我が家の白絹病にかかりにくいフジバカマから採穂して挿し木苗をたくさん作り、それを定植して夏間の草取りや灌水を丁寧に行ったおかげで、今すごく立派なフジバカマ園が出来上がりました。この立派なフジバカマ園にどれほど沢山のアサギマダラがやって来るかとても楽しみです。このフジバカマ園は道路沿いにあるのできっと多くの人を楽しませてくれることと思います。
Yさんご夫婦には何とお礼を言えばよいか分からぬほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
新しい外入のフジバカマ園
フジバカマは背丈もよく揃い、園内には草一本ないほどよく手入れされた素晴らしいフジバカマ園です。花を傷めないよう気を付けましょう。
今日初めて群れでやって来たアサギマダラたち
右側の白っぽいフジバカマは原種フジバカマで開花時期は少し早く9月の半ばから咲き始めます。左側のピンクの花のフジバカマは園芸種として作られたものでサワヒヨドリバナと原種フジバカマの交配種です。背丈は原種よりやや低く、花の開花時期は原種より遅くて10月になってから咲き始めます。どちらも蕾から開花の頃が匂いも最も強く、蝶たちを呼び寄せる力もその頃が一番強いようです。満開を過ぎた原種よりこれからの時期には園芸種のサワフジバカマのほうをアサギマダラはより好むようです。
これから1週間後がアサギマダラのピークになると思われますが、今月いっぱいはアサギマダラの乱舞する姿が見られると思います。天気の良い日の午前中9時から12時の間が一番の見頃です。みなさまもぜひ見においで下さい。