曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

山本柑橘園の柑橘紹介ー4. クレメンティン

2017年01月08日 | 日記

今日の空と海

冬型の気圧配置も少し緩んできたようです。

 


 4日目は何にしようかと迷っていましたが、今美味しいものが良いと思いクレメンティン ド ヌーレスにしました。以前ヨーロッパへ行ったとき食べて美味しいと感じたので我が家でも作ることにしました。でも、日本ではこのヨーロッパのみかんは知名度が低くてお客さんにいちいち説明しなければ買ってもらえません。馴染みのないものは誰しもなかなか手を出しませんよね。

クレメンティンは香りがあるので消費者の方の中にはオレンジだと思って要る方もありますがれっきとしたみかんの仲間です。みかんと同様に皮が剥きやすくて房ごと食べられます。日本の早生みかんに比べると袋は少し硬いのですが青島温州など普通みかんに比べると柔らかく感じられます。温州みかんは香りが少なくて癖がない分だけ日本の消費者には大いに受け入れられていますが、ヨーロッパではみかん同志を比べると香りの強いクレメンティンの方が好まれるようです。日本でもクレメンティンの良さと知名度が上がればもっとよく売れるようになると思います。私はクレメンティンの味と香りは好きです。

クレメンティンはアルジェリアで地中海マンダリンに何かが自然交配して生まれたのではないかと推測されています。それを見つけて広めたのがクレメント神父さんでその名を取ってクレメンティンと呼ばれるようになったそうです。地中海で広く栽培されているので元の品種からたくさんの変異ができていますがその中でスペインのヌーレス村で見つかった種の少ないクレメンティンが広く作られるようになりました。我が家で作っているクレメンティンもその系統です。クレメンティンだけで単作すると種がほとんどないのですが近くに花粉を持つ品種があると交配して種が入ります。

 


クレメンティン ド ヌーレス

 

12月初めではまだ少し青みが残ります。下の写真は1月初めです。完熟ですね。

完全に熟するのはみかんより少し遅いようです。熟すと糖度は13度以上で香りもよくなります。酸が低いのでまろやかな甘さです。

 


クレメンティンを食べてみましょう。

 

まず大きめのみかんを食べてみましょう

房の中に種があるのが見えます。

次に小さめの実をむいでみました。

種はありません。房がとってもきれいです。

房を口の中に放り込んだ時にも香りを感じます。さじょうの柔らかさはみかん並みでしょうか。

やはり種の無いのが良いですね。フランスのお店で見るとみかんのSサイズの実が一番高く売っていました。

糖度は13.2度で甘いです。

左の小さめの実には種がありません。右の大き目の実には種が14粒もありました。ミツバチさんが花粉を持って来たのでしょうね。

 

 

 

 


クレメンティン ド ヌーレス


最新の画像もっと見る

コメントを投稿