今日の花
庭のバラ 今日の夕方、玄関わきのバラを見ると盛りを過ぎてほとんど散りそうになっていました。明日の朝には多分散り始めていることと思います。
今日は少し趣向を変えて、アサギマダラの幼虫がいまどのような状態でいるのかをお見せしましょう。
10月には北の方から下って来た沢山のアサギマダラが大島に立ち寄りフジバカマの花で吸蜜して体力を蓄えてまた南を目指して去って行きました。その時にここに立ち寄ったアサギマダラのメスは食草のキジョランを見つけるとそこに卵を産んでから南へ下って行きます。そのキジョランに残された卵は今どうなっているのでしょう。我が家の玄関わきに1本のキジョランが植えてあります。植えてもう5年くらい経ちますが今までにアサギマダラが卵を産んでくれたことは一度もありませんでした。庭のフジバカマにアサギマダラの雄はたくさん来るのですがメスはほとんど来ません。ごくたまにメスを見たことはあるのですがなぜか隣にあるキジョランに卵を産んではくれませんでした。所が今年初めてアサギマダラが玄関わきのキジョランに卵を産んでくれたのです。数は正確には数えていませんが20個くらいはあったのではないかと思います。11月の初めには孵化して初齢の幼虫をたくさん確認していましたが日を追うにつれ数が減って行き今は5~6匹しか見えません。今日写真に撮ってみると3齢になったものが多いようです。アサギマダラの幼虫が冬を越すには過去に何度も観察してみたことから1月の段階で2齢くらいが良いような気がします。我が家の庭の幼虫は11月の下旬で3齢になっているのは少し進み過ぎているのではと心配です。念のためもう一か所山のみかん畑にあるキジョランを見てきました。そこのキジョランには3匹の幼虫がいましたが1匹は3齢で2匹は2齢でした。家の庭のキジョランの幼虫とあまり変わらないようです。アサギマダラはこれから長い冬を越して4月に蛹になって5月の初めごろ成虫になるのですが今いる幼虫のうち何匹が生き残れるでしょうか。今年は玄関わきのキジョランで観察ができますのでとても楽です。また時々状況を報告しますので見てください。
今日のアサギマダラの幼虫
玄関わきのキジョラン 5年も経つとよく育っているでしょう
近寄ってみると葉に小さな丸い穴が開いています。これはアサギマダラの初齢幼虫が最初に食べた跡です。
幼虫が少し大きくなると葉の縁の方から食べ始めます。
葉の裏を見てみましょう。ちょうど脱皮したばかりの幼虫がいました。この幼虫は3齢になったばかりです。
この幼虫もやはり脱皮した直後ですが自分の脱いだ殻を食べています。自然界ではなんでも無駄にしないようにできています。
今年の1月に種をまき4月に芽の出たキジョランの苗木です。今年は夏の間放っておいたのでほとんど枯れてしまいました。苗木は乾燥に弱いのです。
比較のため山のみかん畑にあるキジョランの様子を見てきました。
矢印の所に2齢の幼虫がいてキジョランの葉を食べています。
3齢の大きい幼虫もいました。(ごめんなさいピンボケでした)
今日11月23日現在のアサギマダラの幼虫の幼虫の様子でした。
ついでにアサギマダラの卵から成虫になるまでの様子をご紹介しましょう。
1.アサギマダラの卵 孵化すると生まれたばかりの幼虫はすぐに卵の殻を全部食べてしまいます。
2. 生まれたばかりの初齢幼虫 まだ体の模様がありません。
3. 2齢の幼虫 小さな角が生えました。
4. 3齢の幼虫 角が長くなり模様も幼虫らしくなりました。
5. 4齢から5齢になる最後の脱皮です。幼虫はかなり大きくなります。
6. 終齢幼虫は大きさ5cmにもなります。食欲も旺盛でキジョランの葉を何枚も食べます。
7. 終齢幼虫が餌を食べなくなると間もなく蛹になる準備を始めます。
8. 前蛹
9. 蛹になりました。10日から2週間で羽化して蝶になります。
10. 羽化の瞬間
11. 羽化が完了しました。
11. 美しいアサギマダラの成虫です。
今日急にアサギマダラのことを書きたくなったのはアサギマダラの大好きな坊やがいるとのメッセージが入ったからです。来年アサギマダラの卵の付いたキジョランをあげるとその坊やに約束してしまいました。アサギマダラのお母さんに頼んで卵を一つか二つ分けてもらわなければなりません。でも子供の時に卵を大事に育てて命の大切さと成長の不思議を体験してみるのはいいことだと思います。