昨日の続きで、上関町長島の西の端までやって来ました。長島には珍しい平坦地があり元は水田があったようです。そして両端の岩場の間は白い砂浜が長く弧を描いています。とてもきれいな砂浜です。昔はきっと松原だったのかもしれません。その砂浜の南半分にスナビキソウが生えています。今の時期にスナビキソウの海岸はアサギマダラの天国となります。この日は多数のアサギマダラが海岸を乱舞しているものと期待してやってきたのです。ところが、砂浜に降りてもアサギマダラの姿は全く見えません。そんなはずはないと思いながら浜を歩いているとようやく1頭のアサギマダラが地面に降りてスナビキソウにとまっていました。それからしばらくすると山の方から2・3頭でてきましたが数十か数百のアサギマダラが舞っているのを期待していたのでがっかりでした。どうしてこんなに少ないのでしょうか。理由は分かりませんでしたがいないものは仕方がありません。数少ないアサギマダラをマーキングもしないで写真だけ撮って帰りました。
今日はたまたま数が少なかったものの、アサギマダラの楽園である田の浦海岸は埋めたてなどせず永久に残したいものです。
ここへ入るための道路には警備員さんがいて用地の方へ入らないように勧められます。中電の建設用地だけではなく私有地や公有地がまだ少しあるので侵入禁止にすることはできませんが、用事の無い人は入らないでくださいと言われます。私は何年もアサギマダラの調査に来ていますので警備員さんにすっかり覚えられていて腕章を見せると「ああ虫の人ですね」と通してくれます。でも警備の必要が無くなることを願いたいものです。
建設用地のある所に入ります。
ここが建設用地です
目的の海岸に出ました。ここまで来るともうアサギマダラがちらほら飛んでいてもよいのですが、今日は見当たりません。
海岸のごみの中からスナビキソウがのぞいています。
砂浜の南側にスナビキソウは沢山生えています。衰えている様子はありませんでした。
まだ成長は十分ではありませんが、いつも通りよく茂っていました。
真正面に見えるのが祝い島です。直線距離で2kmもあるかどうか、やはり怖いですね。
しばらくアサギマダラと遊んで帰途につきました。
周りは自然の豊かな森です。
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