皆様こんばんは。入院中の愛用パソコンがまだ退院してきません。写真ブログとして続けてきた私のブログですが、写真の掲載が今できないためにいま文字ブログになっています。書く時の私も辛いのですが、ブログを見に来てくださった皆様には大変ご迷惑をおかけしているようでさらに辛い気持になります。写真もたまっていますし、早く元の形に戻したくてパソコンの退院を待ち焦がれています。
早いもので10月も第2週目に入りましたね。10月4日の中秋の名月は毎年のように海で眺めました。そして、10月5日にはあちこちの山を駆け巡りアサギマダラが来ていないか探し歩きました。今年はアサギマダラの大好きなフジバカマの開花が遅れています。それを知っているかのようになかなかやって来ません。6日は一日中降り続いた雨で何もできませんでした。7日にはようやく天気になったので、アサギマダラに会えそうだとまた山へ・フジバカマ園へと朝から出かけました。最初のフジバカマ園でようやく今年初めてのアサギマダラの群れに出会えました。ラッキーなことに群れの中で今年最初のマーキング蝶を見つけることができました。大事な蝶だけに逃がさぬよう慎重に網をふって捕獲しました。標識の文字を読むときがすごく興奮します。だれの標識だろうと心はやるものです。マーキングを行った人の標識記号はアルファベットの大文字3字で書くのが一般的です。このようなマーキング調査を何年もやっていると、この3文字を読んだだけでこのマーキング蝶は何県の誰々さんのものと分かるようになります。でも本当は誰の標識記号か分からないものの方が多いのです。7日に再捕獲したアサギマダラにはFYKの文字が書かれていました。この記号は初めてです。アサギマダラのマーキングには書いた場所も書かねばなりません。この蝶には「フジ山」と書かれていました。富士山からどのような経路を経て大島まで飛んできたのでしょう。また、マーキングにはそれを書いた月日を明記しなければなりません。このアサギマダラの文字は日付の部分が読みづらかったのですが、一応「H29 8/16」と読みました。間違っているかもしれませんが、このマーキング蝶を書いた本人が分かれば訂正してくださるものと思います。富士山から大島までやって来て私に見つけられるまで52日間かかっています。このアサギマダラはまっすぐに大島を目指して来たわけではありません、52日の間あっちへ行きこっちへ飛びといろんな所を旅してやって来たものだと思います。アサギマダラは蝶の中でも寿命の長い蝶です。150日以上生きた例はたくさんありますし、記録では180日を超えたアサギマダラもいるそうです。それだけ長生きをする蝶ですから、春に南の方で生まれたアサギマダラが北国まで行って夏を過ごし、秋になってそのまま南に帰ってくることも可能なのです。でもそのような行動はいまだ証明はされていません。ほとんどのアサギマダラは北国で繁殖して次の世代が南へ帰って来るものと考えられています。
このようにアサギマダラのマーキング調査はアサキマダラの生態を科学的に調査研究することとともに、たずさわった私たちにいろんな想像や夢をいだかせてくれます。
今日、10月8日には山口虫の会のメンバーでマーキング調査会を行いました。山口県は横に長い県なので東部と西部に分かれて二か所で行い、東部地区では私の住む周防大島で行いました。この調査会の日までにたくさんのアサギマダラがやって来てくれるかと気をもみましたが、昨日ようやく大きな群れが大島に到達したのでホッとしました。5人の会員で201頭のアサギマダラにマーキングをしました。この蝶たちは寒さの訪れとともにさらに南を目指して飛んでゆきます。マーク蝶たちがみんな元気で無事に南の島々に渡ることができることを祈っています。
周防大島をアサギマダラが立ち寄って通過してゆくのはこれからひと月の間です。たった一日大島にいただけで飛び立ってゆく蝶もいますが、この大島がえらく気に入ったのか2週間くらい同じフジバカマ園に滞在する蝶もいます。
これからしばらくの間大島では、フジバカマの花とアサギマダラの乱舞する光景が見られますので是非一度おいでくださいませ。
我が家は小さなフジバカマのお花の花壇ですが、8年前からアサギマダラが飛来して来るようになりました。毎年10月のこの時期にアサギマダラがやって来るのを主人と二人楽しみにしております。
毎年多くても10数頭程度ですが、今年は今月7日からやって来ており、私のちょっとした趣味でビデオ撮影をしたりして楽しんでおります。
実は、今日の3時過ぎにビデオ撮影をしておりましたら来ていた中の1頭にマーキングがしてあったのに気づきびっくり致しました。
『光市 山本 69 10・14』とありました。
検索に「光市 アサギマダラ 山本」と打つとこちらのブログにたどり着きましたので、コメントをさせて頂いた次第です。
このマーキングされたアサギマダラはこれからどちらに飛び立って行くのか、とても楽しみです。
私は毎年アサギマダラのマーキング調査をしています。樺さんとお呼びしてよいのでしょうか、ご自宅で見つけられたマーク蝶は光市の島田にお住まいの山本友一さんの書かれたものです。このアサギマダラはさらに九州に渡り、沖縄を通って台湾の方へまで行くかもしれません。南の方の島で誰かに見つけてもらえるとそのお知らせが届くこともあります。もしよろしかったら、詳しい情報を私の個人メールにお知らせいただくと嬉しいです。このブログの左バーの下の方にメッセージと言うところがありますので、そこからメールが送れます。よかったら調査にご協力くださいませ。