フォトリーフつれづれ

連れ合いとの気ままな写真日記
第22回土門拳文化賞奨励賞受賞 m 
第26回土門拳文化賞奨励賞受賞」Y

薪能の夜

2018-08-11 | 日記






その日は、怪しい松明がこの暑さの中で
ゆらゆらと蠢き・・いっそう不思議な夜を
演出していました。
どうやら、Yの弟のお嫁さんは能役者 味方玄の
追っかけをするほど彼の演技に惚れ込んでいるようです。
今回その人が「くるす桜」の東常縁の霊を
演じるというのだから・・いっそう熱が入るのは尚更です。
面の表情の異様さ不思議さはよく理解していましたが
その面の奥に当然あるはずの瞳の存在を知り得たのは
今回の体験の凄さでした。
かぶりつきの真ん前の席に向かって
観客を飲み込むのかと思うほどに着物を広げ
舞い唄う様は・・初めて観る私にも確かに
この人には・・今・・あやかしの霊がついているのだと
感じずにはいられませんでした。
能とはこのようなものなのかと・・土蜘蛛の大胆な舞台とともに
能の一夜を堪能しました。

             m
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薪能 くるす桜

2018-08-11 | 日記








弟夫婦のお供で、初めて薪能を観た。
というより、本格的な能自体を観たのも初めてのようだ。
始まりはまだ明るくて、蜩の音や夕刻の木漏れ日、舞台の
灯りに誘われて飛び回るカナブンなど、境内の自然と舞台の
幽玄な象徴劇の世界とのコラボが面白かった。
「土蜘蛛」の投げる蜘蛛の糸が舞台に描く放物線の派手な美しさ。
「くるす桜」で、東常縁の亡霊が舞う端正な舞の優美さ。
セリフや地謡の言葉は殆ど聞き取れなかったが、
「能」という、情念を様式で表現する世界の面白さを少しは
味わった気分になった。
舞台は撮影禁止なので、終わった後松明に照らされた境内を
スナップしてみた。
                         Y
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