都市空間

林立するビル群。
機能的で無機質で、
確固とした建築学の法則に則って
空の高みに増殖していく。
地上ではこれでもかというくらいに
庶民的で猥雑な居酒屋や飲み屋が
ネオンを煌かせて客を誘う。
いずれも吾が田舎にはない空間だ。
逆にこういうところを生活の場にしている人にとっては
田舎の風景は異空間なのだろう。
写真展の間、これはどこで撮ったのかということを
随分聞かれた。
　　　　　　　　　　　　　Ｙ

大都会の霧雨 ２

台風が接近しているというが
雨は大したこともなく・・
今夜はＹが泊まりなので
ギャラリーからの帰り道
ぶらぶらと歩きました。
上を向いて歩こう・・などと言うけれど
上をむくと都会の灯りと高さに眩暈がします。
しかし、この日は摩天楼のような
大都会の上のほうだけが霧に包まれて
幻想的な夜です。こんなことは、
都会ではよくあることなのだろうか・・
不思議な感覚に見舞われた夜でした。
　　　　　　　　　　　　ｍ

大都会の霧雨

台風の来る前の夕方は
細かい雨が降ってくる途中で
霧になり、摩天楼の上のほうは
靄に消えていた。
ギャラリーを出て、初めて見る
都会の幻想に興奮して、
霧に濡れながら路上をうろついた。
絶対に田舎ではお目にかかれない
情景だった・・・
　　　　　　　　　　　Ｙ

新幹線（車窓より）

いざ写真展へと
岐阜を出発したときは
快晴でした・・
浜松辺りから雲が広がってきて
富士山が見えるはずの車窓は
どんよりとしてベタ曇りでした。
風は東から西へ・・
美しい世界遺産の富士の麓は
工業地帯の白煙が目に付き
ちょっぴり化学反応を起こしていました。
　　　　　　　　　　　ｍ