金沢の観光スポット体験レポート その214(No.378)
◇金沢の芭蕉句碑を訪ねる(2) 成学寺、本長寺
金沢での芭蕉、曾良の動向記録(曾良旅日記より)
7月15日(陽暦8月23日)
高岡を立ち午後3時頃金沢に到着。京屋吉兵衛に宿を借り
た。知人に連絡すると、すぐに竹雀、牧童の二人がやって
きた。
7月16日
竹雀が駕籠で迎えに来て、片町の宮竹屋に移る。
7月17日
芭蕉は源意庵に遊ぶ。曾良は病気のため随行せず。
7月18日、19日・・・特に記事なし
7月20日
犀川ほとりの松幻庵にて句会。夕方、野畑(現在の野田)
に遊ぶ。
7月21日
曾良は高徹(医者)に会い薬をもらう。芭蕉は北枝、一
水を同道して寺に遊ぶ。
7月22日
願念寺にて一笑の追善会実施。曾良は医者に見てもらった
後、夕方から参加。
7月23三日
芭蕉は宮ノ腰に遊ぶ。曾良は病気のため行かず。
7月24日
金沢を立つ。途中、野々市まで餅、酒持参で多くの人が見
送ってくれた。小松には午後4時頃到着した。
3)成学寺(じょうがくじ野町1-1-18)
■写真は成学寺山門
高養山成学寺は浄土宗のお寺で、天保4年(1647)松平又右
衛門夫人が、三代藩主利常に請うて梵宅上人を招き、もと玉
泉寺の寺領に亡夫の菩提所として建立したのが起こり。境内
には「あかあかと・・・・・」の金沢で一番古い句碑がある。
江戸初期の建築様式が見られる本堂は貴重な建物で、成学寺
の塀の上にのった風神、雷神の石像がユニークです。
・芭蕉句碑は宝暦5年(1755)建立。
「あかあかと 日はつれなくも 秋の風」
■写真は成学寺本堂
宝暦5(1755)年芭蕉翁追悼のため俳人堀麦水とその門
人らが建てた句碑。金沢の句碑では一番古い。
■写真は芭蕉句碑
4)本長寺(ほんちょうじ野町1-2-8)
顕本法華宗本長寺は顕本法華宗のお寺です。観光客で賑
わう忍者寺(妙立寺)の向かって右隣にあり、宝暦12年
(1762)の大火で焼失後、学僧・日鑑らにより再建された。
・芭蕉の句碑は大正4年(1915)建立。
■写真は本長寺
■写真は本堂
「春もやゝ 気しき調ふ 月と梅」
■写真は芭蕉句碑
■写真は本堂玄関の馬絵