金沢の観光スポット体験レポート その380(No.598)
◇金沢の桜2015(その15)兼六園⑥
9)枝垂れ桜(瓢池)
枝垂れ桜はエドヒガンザクラの変種で、兼六園には7本ある。
ソメイヨシノザクラと同じ時期(4月10日前後)に咲くが、ソ
メイヨシノよりも赤みが強めで華やかな紅だ。
7本の中で一番の老木であり一番の大木は、瓢池に浮ぶ島に
立つ枝垂れ桜である。横にある海石塔に降り注ぐように咲く
さまは実に見事。
また、観桜期の兼六園無料開放の際にはライトアップもされ
るが、光に浮かび上がる姿も幻想的で見応えがある。植栽の
時期は明確でないが、明治5年(1872)から27年(1894)の間に
植えられたものと考えられている。
■写真は枝垂れ桜(2015.4.4-8)
9)楊貴妃桜(ようきひざくら)
サトザクラの一品種。奈良の興福寺にいた僧侶が庭に咲く桜
をこよなく愛したことから、その桜を楊貴妃と呼ぶようにな
ったとか、豊満な八重咲きの花姿から中国の楊貴妃を連想さ
せることから名づけられたなど名前の由来は様々ですがとに
かく美しい!!の一言。
場所は不老坂口(普段は開いていない)の上がったところ。
■写真は楊貴妃桜(2015.4.11-25)
10)塩竈桜(しおがまざくら)
桜の名所、塩竈神社神社に伝わる八重桜で、かつて千歳台の
地蔵堂の後方にあった。初代は、文政5年(1822)に12代藩主
斉広が竹沢御殿を造営した際、中庭に植えたもの。高さ約10m、
周囲約7mの大木で花も大ぶりであった。その木は昭和32年
(1957)に枯死し、2代目として塩竈神社神社から幼木をもら
って育てたが、昭和53年(1978)に枯死、3代目は平成7年
(1995)に倒れてしまった。現在の桜は平成14年(2002)春に塩
竈神社から割愛して4代目として植え付けられたものである。
■写真は塩竈桜4(撮影:2015.4.25)
(つづく)