金沢の観光スポット体験レポート その447(No.704)
◇兼六園の特別名木、名木めぐり ④
兼六園には名木指定が79本ありその内特別名木が19本
ある。今回はこの名木を紹介します。ただし、その樹木の
花とか若葉、紅葉などはその季節に取材し紹介します。
15)兼六園熊谷(特別名木)
国所有、二代目オオシマ系
◇兼六園熊谷桜(けんろくえんくまがいざくら)
山桜の園芸品種で、学名も同じで開花は4月中旬頃。ソメイヨシノな
どよりも1週間ほど遅い。中輪一重で、紅鮮やかな緋桜。満開時には
枝を取り巻いて牡丹の形のように咲くところから、牡丹桜の異名が
ある。水戸藩から贈られたと伝わり、樹齢300年といわれている。現
在はひこばえが育ち、花をつけている。
■写真は兼六園熊谷
16)千歳松 (特別名木)特別
その他県所有、二代目アカマツ
■写真は千歳松
17)兼六園菊桜 右(特別名木)
国所有、二代目
◇兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)
先代の「兼六園菊桜」は、国の天然記念物であったが、昭
和45年(1970)に枯死しました。現在、兼六園に植えら
れている2本は、佐野籐右衛門さんらのご努力によって、
先代の枝から「接ぎ木」によって増殖されたものです。今
は、国の天然記念物ではありません。
■写真は兼六園菊桜(2013.5.3撮影)
18)兼六園菊桜 左(特別名木)
その他県所有、二代目三本幹
菊桜は八重桜の類で、花弁がおおむね70枚以上になるもの
を「菊桜」と呼ぶようで、石川県には、菊桜が特に多くて、
「気多白菊桜」「阿岸小菊桜」「火打谷菊桜」「名島桜」
「善正寺菊桜」「来迎寺菊桜」等の菊桜が知られている。
他の菊桜の多くは花弁数が200枚程度であるのに比べて
「兼六園菊桜」では250枚くらいあり、また、年とともに
多くなる傾向をもつということで、 先代では300枚くらい
になっていたという。
つぼみ時は濃紅色。咲きだすと外側の花弁が淡紅色で中心
部は濃紅色。満開時にはうすいピンク。散りぎはには白。
花が終わったときに、花弁が散るのではなく、花柄(かへ
い)ごとポロリと落ちることも特長とされている。
■写真は兼六園菊桜
兼六園菊桜(左)は2代目で45年くらいたっており、今
年は経過観察中となり、12月に移動され、来年3月に3
代目となる予定。
■写真は兼六園菊桜(2015年経過観察中)
■写真は兼六園菊桜(2013.5.3撮影)
(つづく)