金沢の観光スポットレポート(No.1706)
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑤ 西方寺
11月23日(土・祝)~24日(日)の2日間、金沢市寺町寺院群で文化財の特別公開が開催された。
金沢市内の寺社に保管されている貴重な寺宝を公開しようという企画で、今年で3回目となる。多くの人々にご覧いただくことにより、寺宝の価値をご理解いただき、保存にご協力いただくことを目的としている。
拝観料の一部は寺宝の保護・保全に役立る。これまで紹介されたことのない新しい金沢の魅力を、県内外に発信する。
〇恵光山 西方寺(さいほうじ 天台真盛宗)
室町時代に越前府中(現・福井県越前市)に比叡山の盛盛尊和尚(せいそんおしょう)が開山した寺院。
前田利家公は天正2年(1574年)越前一向一揆の鎮圧に従事し越前小丸城入城した頃、仏の教えを被(こうむ)る為 比叡山の僧盛尊和尚を城に招いた所、その法徳に深く感銘を受け、盛尊和尚を心の師と仰ぎ親交を深め西方寺を自身の信仰の場とした。元和2年(1616)現在地移転。
住所:金沢市寺町5丁目4-68
■写真は山門前のお稲荷さん、地蔵堂
■写真は本堂
*撮影制限があり、本堂内の撮影できず。
〇西方寺 寺宝 前田菊姫画像修復後初公開
前田利家の六女である菊姫は、幼少の頃から豊臣秀吉の養女となり、近江国(滋賀県)大津の西川重元に養育されたが、天正12年(1584)8月21日、わずか7歳で夭折し、大津の西教寺に葬らた。その菊姫が斜めを向き、右手に菊の折れ枝を持ち、傍らに張子の犬や独楽・三個の人形など玩具が置かれ、無邪気であどけない子供の可愛らしさがよくでている。
〇西方寺 寺宝 木造十一面観音立像
白山を開いた泰澄大師の作と伝わる。白山の本地・十一面観音の立像で、左手に蓮華を挿した水瓶をとり、右手は垂下する。年代は平安時代後期である。
■写真は木造十一面観音立像(寺宝巡りHPより)
〇西方寺 寺宝木造青面金剛立像
三眼六臂の忿怒相で青色の顔をした金剛童子で足下に邪鬼を踏む。玉眼で、手には戟や法輪・剣・弓・矢・ショケラ(人間)などを執り大威力があり、病魔・病鬼を払い除く。
■写真は木造青面金剛立像(寺宝巡りHPより)
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり⑥ 妙法寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり④ 承証寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり③ 真長寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり② 大蓮寺
◇寺町寺院群文化財特別公開2019めぐり① 雨宝院
(つづく)