金沢の観光スポットレポート(No.1708)
◇冬の金沢2019-3 尾崎神社雪囲い
金沢の冬の風物詩である兼六園唐崎松雪吊りと、長町武家屋敷跡薦掛けと並んび
尾崎神社雪囲いが、大雪(たいせつ)の12月7日に設置された。
〇尾崎神社の概況
寛永17年(1640)、加賀藩四代藩主前田光高公が東照権現勧請を幕府に願い出、
許可を得て金沢城内北の丸に造営を始めた。その間、ご神霊を上野寛永寺から勧請
し同寛永20年(1643)9月に東照権現社が落成し鎮座祭が執行された。
朱塗りの社殿には徳川家康の紋が散りばめられ、金沢城の江戸、北陸の日光と呼
ばれ崇められた。
〇尾崎神社雪囲い
尾崎神社では重要文化財を雪害から防護するため、朱塗りの社殿に合わせて赤色の杉板で雪囲いが設けられ、冬の風物詩となっている。
雪囲いは、積雪や風雨により社殿に塗られた漆が劣化したり、剥がれたりするのを防ぐ。昭和6年(1931)ごろから、毎年12月初旬に設置作業が行われ、作業員が国重要文化財に指定されている本殿、拝殿、幣殿に計78枚の板を次々と取り付ける。雪囲いは来年3月初旬に取り外される。
■写真は雪囲い(2019.12.8)
(つづく)