
金沢の観光スポットレポート その1053(No.1494)
◇金沢の冬-30 兼六園最後の雪か?
昨年は大雪に見舞われたが、今年は暖冬で雪も少なく、今年最後の雪になるか?2月14日薄化粧の兼六園を訪れた。


■写真はさざえ山方面から唐崎松

○ことじ灯籠
兼六園のシンボルであることじ灯籠は足が二又になっていて、琴の弦を支える琴柱に似ていることから名がついた。この灯籠は水面を照らすための雪見灯篭の変形である。傍らにある紅葉の古木と手前の虹橋(1枚石)が一体となった景色一幅の絵にようです。
現在のことじ灯籠は2代目で、初代は粟ヶ崎の豪商・嶋崎徳兵衛が献上したもので宝珠、中台、中台受けが庵冶御影石(香川県産)、笠と両足が北木御影石(岡山県産)、火袋が本御影石(兵庫県産)で瀬戸内海3種の石を集めており、財力のある人物ならではと言えよう。
現在の一脚は水中にあり高さ2メートル、陸にあるのは80センチ。明治初期何らかの理由で片足が折れて現在の形になっている。参考までに藩政期に書かれたことじ灯籠は2本とも水中にあった絵が残されている。



■写真はことじ灯篭

■写真は昨年2月8日のことじ灯篭

■写真は翠滝

■写真は真弓坂口付近
■撮影日:2019.2.14
(つづく)