金沢の観光スポット体験レポート その448(No.705)
◇兼六園の特別名木、名木めぐり ⑤
兼六園には名木指定が79本ありその内特別名木が19本
ある。今回はこの名木を紹介します。ただし、その樹木の
花とか若葉、紅葉などはその季節に取材し紹介します。
19)根上松(特別名木)特別
国所有 クロマツ三本幹
◇根上りの松(ねあがりのまつ)
千歳台の明治紀念之標と向かい合うように立っている。兼六園
の松木は約560本。そのほとんどが黒松と赤松である。根上の松
は黒松で、13代藩主斉泰が若松を自ら植えたといわれている。
名の由来は、40数本の根が地上2mまでせりあがることから。これ
は、土を盛り上げて若松を植え、成長にともなって土を取り除
き、今の形につくり上げたものだ。樹齢約200年、高さ15m以上
の堂々たる姿は、唐崎の松とともに兼六園を代表する名松である。
■写真は根上松
20)御花松(右)(特別名木)特別
国所有 アカマツ
◇御花松(おはなまつ 別名:手向松たむけまつ)
明治紀念之標の左右に立っている赤松を指す。明治13年(1880)に
標が建立された際、京都の東西本願時から手向けられたもので、
手向け松とも呼ばれている。右側がお東、左側がお西からの松だ。
特に左のお花松は右よりも幹周りが太く、枝張りも広く、実に美
しい姿形である。
■写真は御花松(右)
21)御花松(左)(特別名木)
国所有 アカマツ三本幹
■写真は御花松(左)
22)七福神山裏ノムラモミジ二世
国所有 イロハモミジ
■写真は七福神山裏ノムラモミジ二世
23)末森松(特別名木)
国所有 アカマツ
◇末森松
現在三株に分れた幹の松を標示してあるが、故老の話や、昭和5
年1月石川県で発行した園内の平面図によると、明治記念碑の後
方、東坂入口附近に幹が根元の方から二本に分れた松らしくく、
藩主齊泰が藩祖利家の偉業を追慕し能登末森の故城あとより移植
したゆかしいいわれの松だ。
■写真は末森松
(つづく)