金沢の観光スポット体験レポート その10(No.90)
金沢城の石垣巡り。(No.7)城外周ルート
9)色紙短冊積み石垣
玉泉院丸に面した斜面一帯には、趣向を凝らし
た切り込みハギの石垣が見られる。
正面の石垣は、代表格で、最上部に黒色の石(
坪野石)を使ったV字形の石樋(いしどい)を組
み込み、落水の背景となる石垣中央には、3石の
縦長石を段違いに配置するなど、庭園に面した場
所ならではの意匠を持つ石垣。
・創建:寛永(1624~44)頃
・改修:貫文(1661~73)頃
10)玉泉院丸庭園に面した石垣郡
玉泉院丸に面した斜面一帯は、趣向を凝らした
「切り込みハギ(色紙短冊積み)」の石垣が見ら
れます。石垣の高さや向き、石の積み方から細部
の加工に至るまで、表情豊かな石垣群は、玉泉院
丸庭園の借景としての役割を担っていました。
玉泉院丸は、古くは「西の丸」と呼ばれ重臣屋
敷でした。慶長19年(1614)二代藩主前田利長が高
岡で没した後、剃髪して金沢に戻った妻の玉泉院
(永姫)の屋敷が造営されたため、玉泉院丸と称
することになりました。
参考資料:
ほっといしかわ「金沢城の石垣巡り」より