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金沢の観光スポット体験レポート その412(No.641)
◇兼六園の石灯籠巡り ①
兼六園にはことじ灯篭をはじめ25の石灯篭がある。由来などわ
からないものもありますが、紹介します。
1)徽軫灯籠(ことじとうろう)
現在兼六園のシンボルであり、写真撮影ポイントになっている徽
軫灯籠は、霞ヶ池の北岸にある。脚が二股になっていて、琴の糸
を支える琴柱に似ていることから名が付いた。
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この灯籠は水面を照らすための雪見灯籠の変形で、高さ2m67
cm。一脚は水中にあって高22m、陸にあるもう一方は80cm。こ
の不均衡さが美しいとされている。
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もとは同じ長さであったが、明治時代に何らかの理由で片足が折
れたものといわれる。傍らの紅葉の古木と手前の虹橋(琴橋)が一
体となった景色は一幅の絵のようで、兼六園を代表する景観とな
っている。
文久3年(1863)の「兼六園絵巻」では、現在の位置から程近い
池の中に両足等長で立っていた。
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初代は粟ヶ崎の豪商・嶋崎徳兵衛が献上したもの。現在は2代目
で昭和53年(1978)に日本伝統工芸士認定の西村氏によって造
られ、使われた石材は、初代と同様、香川の庵治御影石(宝珠、
中台、中台受)、岡山の北木御影石(笠、両足)兵庫の本御影石
(火袋)で造られている。
■写真は四季のことじ灯籠
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現在ある2代目も昭和53年にその日本伝統工芸士認定の西村氏に
よって造られ、使われた石材は、初代と同様、香川の庵治石、岡
山の北木御影石、大阪の御影石で造られています。
■写真は文久3年(1863)の兼六園絵巻より
参考資料:市民が見つける金沢再発見の会(ホームページ)
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2)月見橋近くの月見灯籠(つきみとうろう)
曲水が霞ヶ池に流れ落ちる少し手前にかかる月見橋。そのたもと
にある、園内唯一の月見灯籠だ。高さは2m10cm、石材は御影石。
満月をイメージして、笠や中台、火口も円形となっている。
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■写真は月見灯篭
参考資料:兼六園書府より
(つづく)