名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。
来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。
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藤前干潟
今日の満潮時間 6時13分 潮位250cm
今日の干潮時間12時43分 潮位 42cm
今年に入って、藤前干潟ラムサール条約登録20周年記念イベント等の業務や打合せ等が多く館外に出かけることも減っています。
なので観察館から干潟を見る機会が多く、遠くのシギ・チドリの見落としも多くなっていると思います。
今日はせっかくの大潮。久しぶりに午前中の干潟に出かけてみました。
まずは満潮時の後背地でシギ・チドリたちの大体の数を掴んで、引き始めた庄内川河口に向かいました。
先回りをしたつもりが、庄内川の左岸に着くとすでにシギ達はすでに干潟に飛来して居ました。
土曜日(昨日)に確認したオグロシギは、今日は2羽を確認できました。
金曜日(一昨日)に飛来していることを教えてもらったアカアシシギは3羽を見ることができました。
アカアシシギの3羽のうちの1羽は若い個体。くちばしの赤味もありません。
そしてもう2羽は夏羽の成鳥個体でした。
今日のソリハシシギは195羽を確認できましたが、新川・藤前・飛島地区を含めると250羽ぐらいが飛来していると思われます。
ソリハシシギは今が最大数だと思われますが、シギ・チドリの秋の渡り前半に数を増やしていたキアシシギはピークを終えて、今日観察できたのは1羽だけでした。
さらに、キリアイ3羽も観察できました。トウネンの当たり年には見る機会が多くなると言われていたキリアイですが、今日はトウネンを10羽しか見つけられませんでした。ここ2、3年はトウネンが少なくてもキリアイが飛来する傾向にあります。
そして、毎年この時期に1~2羽が確認されるハマシギも1羽が確認できました。
このハマシギは、遠目で見ているときれいな夏羽でしたが、プロミナーで覗くと長旅で羽が擦り切れていました。
さらに時間が経って、最大干潮時間の2時間前ぐらいになると、永徳スリップ西側に干出した干潟にシギ・チドリが集まってきました。
左岸側の干潟とは違い、ダイゼンやオバシギなどが多く飛来。そして、オオソリハシシギ3羽も確認できました。
オバシギの群れの中には、今日もコオバシシギ3羽を確認できました。
秋は幼鳥の飛来が多いですが、オバシギについては夏羽の成鳥数羽を見ることができました。
しばらくするも、先ほど左岸の干潟にいたオグロシギもこの干潟に移動して来ました。
干潟が広がっていくと、シギ•チドリが庄内川河口部から導流堤裏側の新川河口部の干潟に殆どが移動してしまう年が多いですが、今期は最も干潟が広がる時間帯も庄内川河口部の干潟で過ごす時間が長くなっています。
今日観察できた主な野鳥 カワウ1,159、ダイサギ26、コサギ8、アオサギ40、マガモ17、カルガモ108、オナガガモ1、ホシハジロ3、スズガモ2、ミサゴ7、コチドリ3、ダイゼン38、トウネン10、ハマシギ1、コオバシギ3、オバシギ18、エリマキシギ1、キリアイ3、アカアシシギ3、コアオアシシギ2、アオアシシギ37、キアシシギ1、イソシギ2、ソリハシシギ195、オグロシギ2、オオソリハシシギ3、チュウシャクシギ3、オオセグロカモメ1、ウミネコ179
明日、月曜日(29日)は野鳥観察館の休館日です。
30日、火曜日の満潮時間 7時24分 潮位252cm
30日、火曜日の干潮時間13時41分 潮位252cm