自分の周りの空を写します
北東気流の街に生まれて
ブルース・スプリングスティーン/ロンドン・コーリング ライブ・イン・ハイド・パーク
まず音も映像も良く録れているというのが最初の感想です。
ギターもドラムも音がはっきりわかる。
開始が昼間だったこともあり、ブルースもバンドメンバーも顔まではっきり映っている。
ただ僕としては、はっきり映りすぎていて逆に少し冷めてしまったような、
ブートに慣れている僕には、
よくわからない位の方がイメージがふくらむ様にも感じます。
イベントに合わせてロンドン・コーリングから始まり、
BADLAND 初めからとばしている。
僕も観客と伴にオーオオオーオと思わず叫んでしまった。
NIGHT やはりスプリングスティーンの曲には、
一日きつい仕事をして、その後街に飛び出す。という曲が多いと思う。
特にライブに演奏されると僕は一気に飛びついてしまう。
そしてOUTLAW PETEからいよいよブルースものってきたように感じた。
OUT IN THE STREET 僕はこの曲をライブで聴いたら、もうふっ飛んでしまう。
君はきついラインで働いてきた。だから今日は楽しい一日を過ごすんだ。
すごく好きな歌詞だ。
WORKING ON A DREAM を聴いて何かうれしかった。
僕が去年ボストンに行ってブルースのライブを観た時のことを思い出して涙が出た。
曲の間でブルースが説教調の話をボストンでもした。
今回DVDの日本語訳を見てブルースの言った意味がわかった。
僕はNOISEという単語だけははっきり聞こえたので
他の人達と一緒にワーワー騒いだのを思い出してなつかしかった。
JHONY99 がすごくロックでかっこよかった。
BOBBY JEAN NO SURRENDER と僕の好きな曲が続くが何か流れが悪いように感じた。
今回はブルース独自のツアーとは別で、
ロック・フェスタでの一バンドとしての参加なのでそう感じるのかもしれない。
でもWAITING ON A SUNNY DAYでブルースが観客の前まで行くと
観客が皆生き生きとしてブルースに合わせて歌っている。目が輝いている。
僕もこんな顔してボストンで歌っていたのだろう。
そしてブルースの腕をなでたのだ。汗でぬれててやわらかだった。
そして僕の一番好きなTHE PROMISED LAND 今日は特にロマンチックだなと感じた。
幸せだ。クラレンスのサックス、ブルースのハーモニカ
時を自分のものにしたと感じた瞬間だ。
今回もブルースは吹いたハーモニカを観客に渡した様だった。
僕の近くにいた子供が受け取り、それを触らせてもらった感触を今も覚えている。
そして驚いたのがRACING IN THE STREETをやってくれた。
ある人は生きる目的を失くして少しずつ死んでいく、
またある人は仕事から帰りシャワーを浴びて着替えて、
レースをやりに車に乗っていく。
そして罪を洗い流す為に海に行ってくる。
僕はすごくこれが好きだ。
そしていつものBORN TO RUN
曲の途中で観客の前に行き、観客を盛り上げて、いつもなら1.2.3.とカウントを取って一気に歌いだすのだが、
今回は野外ステージで舞台が高くて上がるのに息が切れて倒れて、少し待たせるという笑いを取ったのが60歳のブルースとして微笑ましくてよかった。
最後にDANCING IN THE DARKまでやってくれてうれしかった。
でも観終わって感じたのは、何か今ひとつ物足りなかった。
僕は去年ボストンに行って観てきた2本のライブと比べてしまうのだけれど、
やはり自分の足で会場に行って、会場の中で生のライブを観るのとは違ってしまう。
特にブルース・スプリングスティーンの場合、それがはっきりすると感じた。
もう前回観たライブの様には良い場所では観れないだろうけれども、
もういちどブルースのライブを観たい。
ぜひとも観たい。欲が出てきた。
そう強く思いました。
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