Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

ブーとブラボーの谷間で(ミュンヘン)

2010-11-20 23:21:12 | ドイツ
今日は久しぶりに目覚ましの要らない一日。しかし・・しっかり朝目が覚めてしまったのが悲しい。2度寝したけどね。

そういえば、昨日は鼻が結構グズグズで・・在庫の薬を飲んでいたんだ・・と今朝思い出しました。例のアレルギーが始まったみたい。やだね。

昨日話をしたお仲間。そうかな??と思っていたのだが、現在休職中だとか。
どうも、窓口対応でかなりしつこいクレーマーにあたってしまってダメージをうけたらしい。
彼女はいわゆる『公僕』といわれる立場の職業。何を言われても反論できないのをいいことに、グチグチとクレームをつけてるく輩がいつことは想像していたが・・
なんだかね。どうしてそんな風潮になっちゃったんだろうか・・
まあ、私は早く立ち直って頂戴と祈ることしかできませんけど。

○7月3日(土)

ミュンヘンの街中、特にkおばちゃんのいた中央駅近辺は土曜の夕方とあった『準決勝進出』を祝う若者たちの賑やかなこと。ブブゼラを吹いてるのもいます。

それをかいくぐるようにkおばちゃんはホテルに急ぎます。そう、まだ今晩のご予定が終わったわけじゃありません。
今から考えたらヒュンダイ君を返却したらその足で向かえばよかったのに・・と思うのですが、着替えをしなきゃなんて思ってたので・・行動の順番を間違えました。

急いで着替えて・・またお出かけです。
向かった先は・・バイエルン州立歌劇場Bavarian State Opera。そうなんです。今晩はオペラを見る予定を立てていたのです。

宿でもらった市内交通無料券を利用してSバーンで向かったのですが・・駅を降りて・・ああここも!!
そう、ドイツの勝利に酔いしれた若者たちが・・何のあてもなくたがブラブラと集まっている・・という感じなのですが、これがもたもたしていて急いでいるkおばちゃんの行く手を阻みます。

ちょっと道を間違えた・・というのもありまして、劇場に辿り着いたのは開演時間の19時!!ここの劇場は時間を過ぎると・・窓口も閉めてしまいます。

必死の形相のkおばちゃん。チケットはネットで申し込み済みですが・・

入り口のお姉さんにチケットの引き換えを聞くと右の方向を示して『あっちよ!』と。
その方向のドアーのカーテンは閉まっています。あららーーー

カーテンをかいくぐり・・窓口に向かうkおばちゃんの姿をみて窓口にいたお兄さんは『名前は!!』と聞きます。
kおばちゃんは『kおばちゃんです!』と叫ぶと・・彼はさっと封筒を取り出して『はい!これ』と・・これでチケットの受け渡しは完了です。

なんとかチケットを入手できたkおばちゃん。あとは席に向かうだけです。
チケットを見せると、エレベーターボーイのおにいちゃんに連れられて上の階へ・・
そういえば随分とお安いチケットでした。いえ、その場所しかkおばちゃんが検索した時はなかったんですけど・・
もしかすると・・案の定立見の席でした。


まあ、間に合っただけでもよし!としましょう。

こんな風にオケピットもよく見えません。

始まるのかな?とおもったときにそれは起こりました。
『ブラボー!!』『ブラボー!!』一人じゃありません。何人かが叫び始めました。
kおばちゃんには訳がわかりません。だって、舞台は始まってません!!

それを聞いたkおばちゃん、お気楽にも『ああ、きっとサッカーが勝ち進んだことを叫んでるのね・・』なんて思ったのですが・・

そうそう、今日の出し物はモールアルトの『ドン・ジョバンニDon Giovanni』です・
このオペラは『Il dissoluto punito, ossia il Don Giovanni罰せられた放蕩者またはドン・ジョヴァンニ』という正式題名からもわかるようなストーリです。

で、一幕目が終わった時にさっきのブラボーのなぞが解けました。
幕がおりた瞬間に響き渡りました。『ブーー』『ぶー!!』ブーイングの大合唱です。
別にとってもへたくそな歌手がいた・・という印象もありません。

今回のこのぶーは、おそらく演出に向けられたものだと思います。
この舞台もご多分にもれず、斬新な演出です。最近のドイツのオペラでスタンダードってあるのかしら・・
舞台は完全に現代に置き換えられています。その昔やはりこの劇場で見た『アイーダ』の演出もいったい何処の国の話??というような演出で・・・こんなブーが飛び交ってました。

で、kおばちゃんは思いました。あ、さっきのブラボーの大合唱はこの『ぶー』に対抗するために『先に』飛ばしたのかな??ということです。

なかなかすっきりした演出でkおばちゃんとしてはそれほど違和感は覚えませんでしたが・・

ほら、みなさん普通に舞台挨拶しています。


こんな感じの衣装です。


Pavol Breslik氏でしょうかね。忘れてます。教えて!!


一瞬演出家・・かと思ったのですが、アレだけのブーイングだとねえ・・


舞台装置のKatja Haß女史ではないでしょうかね?いえ、ツェルリーナのLaura Tatulescu女史?

回転舞台にコンテナを組み合わせ上手に使った装置でした。何故か日本語の書かれたコンテナも・・確か『日本の美味しいみかん』だったかな?何で??と思いました。

指揮はケント・ナガナ氏でした。


こちらは、本日の主役たち。


ドンナ・アンナのAnja Harteros女史、ドンナ・エルヴィーラのElvira Maija Kovalevska女史と司令官役のPhillip Ens氏だったと思います。

ブーイングは一幕の終わりだけ。だから演出に対するものだと思います。
あとは、普通にカーテンコールに答えていた皆さんでした。


お年寄りのkおばちゃんには立見はちょっときつかったけど、なかなか楽しめる舞台でした。
コメント
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