僅か二泊三日の旅行でしたのに、私はいつまでこの思い出を綴るつもり?
もういい加減にしなければと思いつつ、今日も又、書き始めています。
今日こそ、最終章にしたいものです。
出来るだけ、手短に要領よく、と自分に言い聞かせていますが、私の事。
きっとまた、長文になるでしょうね~
最後となると、何もかも詰め込もうとの意気込みですから。(笑)
さて、最終章に当たって、私がどうしても触れたい思い出に、軽井沢の野鳥の森での、ネイチャーウォッチングがあります。
私の体力でついていけるかしら?
足場が悪いと、高所恐怖症の私は、途中で足がすくんで前に進めなくなったりしないかしら、と不安が先に立ち、参加を躊躇せざるを得ませんでした。
Mちゃんも、止した方がいい、と言って、その間の別行動を勧めます。
でも私は、この時を逃すと一生このような機会に恵まれないのでは、と思い、勇気を出し、長女とさっちゃんと行動を共にすることにしました。
詳しい説明は割愛しますが、参加して本当に良かった。
私の一生に、かけがえのない思い出ができた、との感慨に浸ることとなりました。
ネイチャーツアーで出会えた生き物は、キツツキ、ホウジロ、シジュウカラ、ザトウムシ、いも虫、カメムシ、アオゲラ、コナガ、クロツグミ等々。
野生の猿にも、度々出会いましたよ。
クマが木登りした形跡のつめ跡や、地面に残された大きな足跡もまでも、詳しいガイドさんの案内で、確認できました。
野生のおサルさん
クマの足跡 クマの木登りのつめ跡
私が心配した足場は、全く問題なし。
まるで童心に返ったようなワクワク感で、グループの人達と楽しく元気に、行動を共にすることができました。
このツアーは、すべてが感動的な事ばかりでしたが、その中で、殊更、印象的で、私の心に深く刻まれたことを、ここにご紹介しましょう。
心に深く刻まれた出来事とは、ガイドさんの生き物に対する、この上ない優しさと慈しみある態度です。
ある虫を葉影から取り上げ、そっと手のひらに載せ、特殊な顕微鏡で拡大し、私達に、その生態を観察させて下さいました。
その虫を元の葉に載せようとしたところ、スムーズにその葉に戻ってくれません。
「怯えているようですね~」とおっしゃりながら、その生き物を居た場所に返す時の、真剣な眼差しと仕草。
ガイドさんの気持ちが虫の心と一体になってしまったのでは、と思われる程に、精魂傾けての対応でした。
正にその態度は、親心そのもの。
そっと、優しく優しく取り扱いながら、幾度も幾度も同じことを繰り返し、やっと虫が葉に乗ってくれた時。
安心と安堵に浸られたお顔は、神々しく輝いて、私の眼には映りました。
その姿を見て、私は、反省しきりで、我が身の、自然の生き物に対する普段の振る舞いを、恥ずかしく思った次第です。
皆さんは、クマに出くわしたなら、咄嗟にどんな行動を取られるでしょうか。
今回の体験で、この知恵も授かりました。
クマは、本来は小心な動物だそうです。
何もなければ、人間を襲うこともあり得ないとのこと。
人間が怖がり、悲鳴を上げたり、背を向けて逃げだすと、襲ってくるようです。
ですから、万一出遭った時は、冷静な態度でクマと向き合ったまま、静かに後ずさりすると危険を免れられる、と教わりました。
しかし、いざとなった時、そんな冷静な態度が果たしてとれるものかしら??
全く自信がない私です。
クマと言えば、碓氷峠の山登りでのエピソードを思い出します。
私が一人、バス到着を待ってホテルの前を散策している時、山登りの途中の娘から、電話が入りました。
「クマが出るらしいので、さっちゃんと大きな声で歌いながら峠に向かっている」との話。
それを聞いた私は、仰天!
二人の行く方が心配で、すっかり情緒不安定に。
エントランスの前にいたホテルマンに、最近のクマの出没状況について思わず尋ねてしまいました。
最近クマが出たという話は耳にしたことがありませんと、との一言で、幾分安堵。
すぐ娘に連絡を入れました。
ところが、3~4日前に目撃されたみたいとの、又驚きの報告。
もちろん無事に会え、ほっとした私ですが、クマに襲われ命を落とした人の報道を耳にするのも事実。
不運な出来事として片付けられることではありませんものね~
鈴を身に付けて歩くのも、クマ撃退のよい方法のようです。
妹の夢路夫婦始め登山好きの方々は、くれぐれもご注意くださいね。
黄色い鈴を身に付けられたガイドさん
さて、軽井沢の思い出記を、とりわけ印象に残った事のみに注目し、綴ってきました。
とは言うものの、私達が回った観光スポットは、ほとんど取り上げたつもりです。
史実など、詳しいことは省略してしまいました。
横着で不勉強な私の一面をお見せして恥ずかしいですが、いつものことですので。(笑)
最後に、軽井沢銀座の事に、多少触れましょう。
一時、俗化がはなはだしいと言われ、若者の街のごとくの印象の報道がありました。
恐らく、この銀座通りが、その典型だったのでしょう。
しかし、私の目には、大変面白味溢れる魅力的な通りとして、映りました。
お店に惹かれたのみならず、私の想像力が膨らんでいったからです。
昔、宿場町として賑わった頃の光景と、今の光景が二重写しとなり、ワクワク感が高まりました。
さっちゃんお気に入りのママとお揃いの洋服を身に付けて 特別なイベントはすべてお休み 休養十分な夫
中仙道有数の宿場町として栄えた当時の面影は、通りには何もありません。
しかし、昨日ご紹介した鶴屋旅館の前、銀座通りの終わる地点は、中仙道の難所の一つと言われた碓氷峠の入口です。
そこに立つと、往時が偲べます。
時空を超えて、、同じ日本人として命がつながれ、六十九次で最も栄えた宿場に足を踏みしめ、生きている不思議。
そして、ロンドンでは、オリンピックが開かれようとしていました。
滔々たる時の流れと、その変遷の感慨に浸れるのも、、史跡に出合える旅ならでは魅力かもしれません。
この銀座通りで有名なパン屋さん、浅野屋、コーヒー味のアイスクリーム、モカソフトが有名なミカドコーヒー、ジャムの発祥のお店、沢屋等。
他にも、おしゃれな雰囲気のお店がいっぱいでした。
二日目の銀座通りの散策でお土産を多少物色し、三日目の観光の後、夕刻家路に付いた私たちでした。
バッグの中には、碓氷峠の県境にある熊野皇大神社で買い求めた大切なお守りも。
神主さんが、祭壇でお祓いまでして下さいました。
孫達の健やかな成長を願って、私のかけがえのない宝物となりそうです。
何よりの思い出の記念品にも。
大切にしなくては、と思っています.
Sさん、Mちゃん、お心遣い、本当にありがとう。
お陰さまで、とてもとても楽しい素敵な旅でした。
また新たな思い出を紡ぐことができました。。
お立ち寄り下さいまして、有難うございました。
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