今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

心弾むお出かけ

2012-11-26 08:08:32 | 

一昨日は冷たい雨が降る中、上野公園の美術館まで出かけてきました。

場所は、私が夏に観たマウ リッツハイス展が催されたところと同じ、東京都美術館です。

そこで、都内私立中・高生の絵画と写真の展覧会が催されました。

 

          

昨日で終了でしたが、3~4日前、長女から、孫のR君の作品が入選し、展示されているとの報告を受けました。

今春、最難関と言われる中学に無事合格し、中学生になったばかりのR君です。

少々背伸びし過ぎて入った学校だったのか、日ごろの勉学では、優秀な親たちの学生時代のようにはいかないようです。

何かと苦労している様子が、親の話から窺えていました。

ですから、この度の知らせは、幾分心配していた祖母の私の心に、大輪の花が咲くような喜びでした。

 

上野公園は、真夏に出かけて以来、二カ月ぶりの私。

孫の作品を見るのが何より楽しみなことでしたが、もう一つ期待することがありました。

紅葉狩りです。

 

              

 

広大な林と、その中に幾つかの趣ある建築の美術館が点在する上野公園。

さぞ、紅葉が映えて、美しい光景が見られるに違いない、と期待に胸膨らみました。

更に、ついでに、メトロポリタン美術展か、ツタンカーメン展も観る予定も組みました。

 

         

 

ところが出かける当日はあいにくの雨。

少々がっかりしましたが、第一の目的は、R君の作品を見ることです。

雨が降ろうと槍が降ろうと出かけるぞ、の心意気でした。

我が家からは、一時間ほどかかる上野まで、お気に入りの最近買ったバッグに、ブロガー宜しく、一眼レフの重たいカメラも入れてのお出かけです。

 

上野公園に着くと、期待通り秋色に染まった、紅、黄色、緑が織りなす大木の杜が、私を迎えてくれました。

しかし、不運にも、雨はやむ気配がなく、雨煙か、かすかに霞がかかったような公園。

晩秋を思わせる、幾分錆びた色合いの風情でした。

まずは、数枚ブログ用に写真を、と思いましたが、傘をさしての撮影では、私の腕ではとても無理。

お座なりに数枚撮り、心は早、孫の作品の展示されている美術館へと飛んでいました。

 

          

 

東京都美術館に辿り着いたものの、館内は広く、どこで開かれているのか分からず、きょろきょろ。

観覧券を買い求めるのかしら、と窓口に行き尋ねると、むろん無料。

娘から連絡があった時も、写真を撮ってもいいの?と思わず質問してしまった私です。

芸術家の作品ではあるまいし、むろんOKよ、と私の愚問を笑っていました。

孫可愛さで、私はR君が有名な画家になったかのような喜びようだったのかもしれません。(笑)

 

さていよいよ展示会場に着きました。

会場は、人もまばらで、評判の展覧会とは違い、盛況には程遠い雰囲気でした。

真っ白な壁に、作品がたくさん展示されています。

入場した最初の数ブーツは写真展。その奥が絵画展になっているようでした。

 

 

 

私は、孫の作品をまず探す事に集中。

他の作品はその後、鑑賞することに決め、足早に会場を移動しました。

しかし、心が弾み過ぎて、気持ちが飛んでしまっていたのか、ふたまわりしても、R君の作品が見つかりません。

はやる気持ちが抑えられず、仕事中の長女の携帯に電話。

ところが、何故かお婿さんが出てきました。

事情を話すと、「もっと落ち着いて探して。~の通路の壁にかけてあるから」と。

 

その後は、孫の絵を探すといった行動を改め、順番に一つ一つ丁寧に、他の学生さんの作品を観ることにしました。

いずれの作品も、なかなかの秀作、大作揃い。

大人びた物が多く、私にはとても描けないような絵画ばかりでした。

 

          

 

そしてやっと出逢えました。

R君の作品に。

カブトムシを描いた絵画です。

他の学生さんの作品に比べると、まだ幼さが感じられ、筆致も丁寧とは言えません。

でも、それだけに却って個性が感じられ、味わい深いものになっていました。

ババの欲眼もいいところ。(笑)

 

            

 

  

 

たくさんの生徒の作品の中から、この絵を選んで下さった審査員の方々は、R君の絵の才能の萌芽を読みとってくれたのでしょうね~

確かに、小学生の頃から、その芽が窺える子供でした。

消防車を描けば、消防署から優秀作品として表彰され、

粘土作品は、図工の教科書にも載りました。

 

R君が誕生し就学するまでは、私はまだ五十代の後半。

今に比べると、はるかに元気でした。

ですから、再三預かり、R君は我が家で、お絵描きを、よく楽しんでいました。。

よい助言をしてやりたい、と下の写真の本も買い求めました。

 

                   

水彩用具を揃えてやり、描かせたのは、祖母の私が最初では。

そのころから、大胆な伸びやかな絵を描く子との印象を抱いていた私でしたが・・・・・・

下の水彩画は、猪苗代湖と会津方面にR君を連れて夫婦で旅行後、磐梯山を描いたR君の作品です。

裏に、4歳、磐梯山、9月とメモされています。

 

          

 

今回のカブトムシの絵は、日ごろの大胆さがあまり見られず、ババには幾分寂しげな印象。

もしかすると、中学生活のストレスが多少反映されているのかもしれませんね~

でも最近は友人も増え、中学生活にも随分慣れてきたようです。

奥手で大器晩成型に見えるR君。

これからの成長がとても楽しみ。

来年も、同じ会場でさらに成長したR君の絵画を是非見たいものです。

 

私も、低学年の頃までは、多少絵の才能の芽があったのか、朝日新聞社の全国コンクールに、二度ほど入選したことがありました。

でもその芽は見事にあとかたもなく摘まれてしまい、いやはや今となっては至極残念!。

R君はそんなことにならないように、両親始め周りの人達は、その才能を育てる気配りもしてほしいものです。

 

孫の作品を見た後、メトロポリタン美術館へ。

ゴッホの「糸杉」にお目にかかれただけで、私は大満足。

「ヒマワリと」同じくらい、情熱を傾けて描いた作品とのこと。

心に圧倒的に迫ってくるものがあり、しばし目が離せませんでした。

他にルノワール、ゴーガン、レンブラント、セザンヌ等のの作品も数点あり、どれも素晴らしく、作品の印象が、今も心に焼き付いています。

又の機会にもう少し詳しく綴れるといいのですが・・・・・・・・

今日の主役はあくまで孫の作品ですので、この辺でそろそろ終わりに。

 

美術館を後にした時には、日は暮れ、広大な森も、人影はまばら。

その時、夜景の撮影には自信がないままシャッターを押したのが、下の写真です。

 

          

技巧など全く凝らさずシャッターを押しただけ。(技巧なんて凝らしたくても、そんな知識は最初からありません。笑)

偶然の産物に過ぎず、みる人が見たら、恥ずかしい写真だと思います。

でもメトロポリタンの美術展の作品に、こんな色調の絵画が多かったような気がして、私にとっては、お気に入りの1枚の写真になりました。

ついでに上野駅のJR線のホームの写真も。

 

                  

 

上野駅はいつ訪れても、都会的センスからはかけ離れた土臭い印象を受けますね~

石川啄木の歌が何となく彷彿されてくる雰囲気が、今尚あるような気がしてしまいます。

「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく 」

 

年が明けたなら、大盛況で会期を延長したツタンカーメン展も観覧に、又できれば上野まで、足を運びたいものですが・・・・・・

R君が付き合ってくれないかしら。

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三連休如何お過ごしでしたか。
今日も長文をお読み下さいまして有難うございました。
日頃のたくさんの応援に、いつも感謝の気持ちでいっぱいです、

 

 

 


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