今日は、二日前の信じ難い出来事について綴りたいと思います。
偶然の出合いから、とても良いブログの題材が生まれました。
出合いの「あい」が会いではありません。
字の通り、合えたのは人ではなく、書物です。
とても嬉しい出合いだったのですが、ここに行きつくまでの私のその日の行動を、簡単に記述します。
実は以前から、我が家からは小1時間かかる日本橋の三越本店に出かけたい、と願っていました。
お目当ては、屋上のチェルシーガーデンです。
我が家から数十分で辿りつけるTデパートに比べると、三越ははるばると遠くまで足を運ぶ感が否めません。
そのため、久しくこのデパートには出かけることなく、近くのデパートで用を足していました。
そのデパートにも、別館に大型の園芸店があります。
十数年前、わが庭をリフォームしてもらった第一園芸から店主が他に移って以来、初めての来店でした。
何故なら、店主が変わったっだけですのに、私は長い間、店じまいしてしまったと勘違い。
しかし先日出かけたところ、第一園芸が植物を扱っていた頃とは、似て非なるものになっていて、本当にがっかりしました。
二度と訪ねたくない、と思ったほどです。
しかし情報不足の私には、他で思い当たる素敵なお店と言えば、チェルシ―ガーデンくらいしか思い付きません。
他では、近隣の小さな花屋さんとホームセンターの園芸売り場くらい。
そのため二日前、長い間電車に揺られ、三越まで出かけてきました
久方ぶりに屋上のチェルシーガーデンへと。
ところが、以前よりお店は縮小され、草花の品数も少なくなり、精彩を欠いた印象でした。
取り立てて欲しい物が見当たりません。
期待度が大変大きかっただけに、遠くから来た甲斐がなくがっかり。
今はネット販売が隆盛となり、植物を扱うお店は厳しい時代なのかもしれない、と勝手に想像を膨らませていました。
折角来たのだから、何か一つぐらい購入したいと思い物色していたところ、アンティークな鉄製の鳥かごが目に留まりました。
中には、可愛い小物、ドライフラワー、多肉ぽい植物が植えられた植木鉢等が飾られていて、なかなかいい雰囲気です。
意外にお安い!未だ園芸用の予算は、ほとんど使わないままでしたので、このお値段なら買いましょう、と飛び付いてしまいました。
今日、配送されてきますので、写真を撮ってその内、画像をお見せしますね。
草花をいろいろ買う予定だったのですが、結局お買い物は残念ながら、その一つで終わり。
今後のガーデニングが少々不安になってきました。
今は車のない生活。
当てにしていた二店が期待外れで、今後如何にして草花を求めようかしらと・・・・・・
意気消沈し、デパートの店内を帰途の心準備で歩いていると、小さな書店コーナーが目に留まりました。
一息付くために、そのお店に寄り、書棚の本を見ていました。
最初に手にしたのは、Grazia、「誰だって部屋のセンスを磨ける本」。
もっとまじめな文学書を手にすればいいのに、こういった本に目がない私。(笑)
マナーやインテリア関連等、暮らしの情報が満載の保存版の本です。
お洒落な雰囲気のこのシリーズ本が割と好きで、既に求めた物が数冊、我が家にあります。
パラパラとページをめくる内、すっかりマンネリ化した我が家のインテリアに知恵を授けてもらえそうと感じ、買うことに。
その隣に同じシリーズで、何とも大げさな題名の本が陳列されていました。
「世界でいちばん住みたい間取り」
こんな題名ですと、思わずどんな間取りかしら?と開いてみたくなりますよね。
出版社の営業戦略に載せられただけなのですが・・・・・・(笑)
無造作にその本を開きました。
ところがページを開くと同時に最初に目に飛び込んできた家の写真。
長女の家に、とても似ているではありませんか。
でもまさか、と思い、じっと見入りました。
そして確信しました。
これはまさしく長女家の住居である、と。
書店でその本を手にし、開いたと同時に娘の家が紹介されたページに出合った偶然。
何だか神がかったことの様に思えて、しばらく胸の動悸が治まりませんでした。
長女家の家は、すでに築7~8年経ちますが、この本が出版されたのは、つい最近の事のようです。
確かにとても素敵な家で、完成当時は、私の住居観が覆されるほどの衝撃と感動を覚えたものですが、世界一住みやすい間取りとは?
さすがに苦笑いの境地でした。
娘夫婦の大学の友人が設計を担当し、週末に限らず、仕事から帰宅後、夜遅くまで幾度も三人で打ち合わせをし、苦労を重ねた末に出来上がった家です。
インテリアへのこだわりや夢が、次女夫婦ほど感じられない長女とお婿さん。
かける経費がただ事ではなかった上に、設計が私の想像力を遥かに超えた斬新なものでしたから、、とてもとても心配し、いらざる意見も度々言ったものでした。
今となっては懐かしい思い出です。
でもそれからすでにかなりの年月が経ちますのに、このようにポピュラーな本で取り上げてもらえるなんて、住み人にとっても冥利に尽きることでしょう。
私もマイホームを建てる時、あらん限りの情熱を傾けました。
ですから今なお、我が家への愛着はひとしおですが・・・・・・
お婿さんのHさんに良く言われたものです。
「ぼくたちはお母さん宅のような家を建てるつもりはありません」と。
何て失礼な物言い、なんて内心では思いましたが(笑)、世代が変われば、住居観も変わって当然。
今はモダン住宅がはやる時代ですものね~
長女家の家を見て、その素晴らしさを十二分に認識できましたが、その後の暮らしは、と言えば・・・・・・
何だか宝の持ち腐れのようにも。
インテリアの工夫をするわけでもなく、新築当時と余り変わりない室内の様子です。
絵画を数枚買って壁にかけなさいよ、もっと素敵な小物を飾ったり、この家にふさわしい上等の食器を揃えたりすればいいのに、と、私はよく助言します。
その点は住居がマンションで、長女家に比べると慎ましい暮らしながら、その空間を精一杯素敵にしようと心がけているのは次女宅。
ですから、デジカメの被写体にはなりやすく、ブログでも度々紹介させて頂きました
但し、出版社のカメラアングルはさすが。
長女家の住居の良さを見事に捉え、写し出しています。
全国公開の本に載っていますので、その写真をすべて、ここでもご紹介致しましょう。
こんな素敵な家に住んでいますのに、お婿さんは老後はマンション暮らしと、心に決めているようです。
私は一軒家の暮らしが、ボケ防止には効用大、と思っていますが・・・・・・
彼は、年取ったならマンションの方がずっと快適、と固く信じて疑わない人です。
私にも、マンション暮らしを強く勧めてきます。
住居観も人それぞれですね~
住めば都。
ハードな器でなく、暮らしの内容次第で、その家の良さや輝きが滲み出てくるものでしょう。
我が家の前を通り過ぎる人達に、爽やかな風を一瞬でも送れる、そんな家の佇まいを目指して、この家で一生暮らしたいと、この記事を綴りながら、改めて思いました。
そのためにも、、草花の手入れを怠らないようにしましょう。
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