先週の土曜日に、夫は退院したばかりでしたが、医療器具の不備が原因による異変で、月曜日に病院へ出かけた私達です。
念のため、その後の症状の落ち着きを確認するためでしょうか。
予約日が1昨日の金曜日にも入り、3日置いてまた病院へと出かけてきました。
不備を具体的に説明しますと、
体腔内に溜まった液を抽出するチューブ(医療用語では、ドレンといいます)の開閉器具が、オフになりかけていて、流れが悪くなっていただけです。
そのため、私が毎日取り換えているドレンの付け根のガーゼに膿のような汚れた液が滲み出て、その量がただ事ではなく、
チューブが詰まったのでは、と心配になりました。
受診したところ、その判断通りだったのですが、開閉器具がオフになりかけていたとは・・・・・・
私は、そこを触ることは全くありません。
退院前の看護師さんのミスなのか、夫の動作の影響で動いたのか、原因は分かりませんが、今後は確認を怠らないようにしなければいけません。
毎日の交換は、お湯を湿らせたソフキュアガーゼといった名称のガーゼで、周りの汚れをふき取ります
そして、シルキーポアーという名称の創傷用粘着ドレッシングを張るだけですから、時間は15分足らずといった簡単な作業で済みます。
ところが、ほぼ二日置いて行う、ストーマに取り付ける袋、パウチの交換は、1時間ほどかかります。
入浴の日は、もっと作業が複雑になるので、器用とは言えない私は、相変わらず苦労を重ねながら取り組んでいます。
作業の手順を一つ一つ、詳しく綴ってもいいのですけれど、読む方は概ね、関心がおありではないでしょう。
私も、楽しく綴れることではありませんから、省略しますね。
病院で初めて、生々しい腸が体外にむき出しになったストーマ(人工肛門)を見せつけられた時は、ぞっとしたものです。
こんなもの、毎日見て暮らすようでは、私の精神が参ってしまう、なんて思ったりしましたが・・・・・・
何事も、避けられない運命と思うと、順応も早い私。
今では、時に愛敬ある物体とさえ思えるようになりました。
汚れを拭いたり、パウダーを周りに付け、袋のパウチを取り付けたり等、ほとんど抵抗なくその作業をしています。
生理的現象ゆえ、仕方ないことですが、突然汚いものが出てくると、大層私は慌てるのですけれどね。(笑)
旦那さまは健康時とは違って、出る出ないの感覚は全くなく、我慢することはできませんから止むを得ないことなんです。
人工肛門用と、ドレン、入浴用の医療用品
前述で、私は、順応が早いと書きました。
何故かと言うと・・・・・・
逆らって愚痴を言ってもどうにもならない事は、できるだけ早く素直にそれを受け入れ、前向きに明るく取り組む。
その方が、はるかに心身ともに楽でいられるからです。
愚痴を言えば言うほど、荷が重くなり、疲労感が増すだけですものね~
私は疲れやすい体質で、若い頃からその点では苦労しましたから、荷を如何に軽くするか、その処世術には自然と長けていったのでしょう。
軽減できるもできないも、気持ち次第。
このような思いを抱けるようになったのは、50代前後頃からでしょうか。
両親の介護の時、私はそれを実感しました。
未だ介護保険もない頃でしたから、妹の並々ならぬ協力を得て乗り切ることができた私でしたが。
その渦中にいる時は、束の間の自分の時間も大切にしながら、愚痴は言わないようにできるだけ努めました。
御近所の方々が、その苦労をねぎらうように、
「大変でしょう?」
と言葉をよくかけて下さったものです。
けれど、私の答えは、「当たり前のことをやっているだけですから」と、応えていました。
両親の世話ですから、本心、長女の私は、そう思っていました。
得な性格だと、つくづく思いますが、苦労は後で振り返ると、その大変さを実感できますね~
只中にいるときは、ほぼ無心の境地で頑張ってしまう。
けれど、後から思い出すと、
「もうあんな苦労は二度とできない。よく頑張ったものだ」
との感慨に浸ることがしばしばありますもの。
皆さんは、そうではありませんか。
終わりを迎えた時に、一気に疲れが噴き出して、ダウン、何んていうパターンも多かったです。
両親を同時に介護した時に比べれば、今の旦那さまの介護の暮らしなど、お茶の子さいさいと言いたいところですが・・・・・
私自身が年齢を重ね、老体の身になってしまいましたから、そうとも言えないかしら。
でも一時期、息苦しさと頸椎の痛みを患った頃に比べると、今の私はとても元気で、助かっています。
この調子で、明るく前向きに、夫の介護生活を今後も続けられるといいのですけれど。
夫は介護度3の認定を受けていますが、まだケア―マネージャーにも会っていなくて、気になっているところです。
他人を頼らなくても、今のところ、私一人ですべてこなせるとの自負はありますけれど・・・・・・
私がいつ、突然倒れないとも限りませんものね~
そうなると、旦那さまは、途端に途方に暮れてしまう事でしょう。
無論その時は、優しい娘達が惜しまない協力してくれるに違いありません。
けれど二人とも、部下を持つ働き盛りのキャリアウーマンです。
できるだけ迷惑はかけないような環境づくりを心がけ、体制を整え、歳を重ねても子供達を頼らなくて済むようにしたい、と思っています。
何だか最近、やっと夫の病について、綴る気にまたなってきました。
余りにネット環境が厳しく、風当たりも強かったため、
数名の方の言動に過ぎませんでしたが・・・・・・
ネット社会に気が許せず、素直に書く気持ちになれませんでした。
ランキング参加を辞めてからも、たくさんの温かな応援を頂戴し、本当にありがとうございます。
それが励みとなり、勇気を与えて頂いているのかもしれません。
さらに詳しく、書く気持ちが沸いてきました。
如何なる逆境に遭遇しても、自分を見失うことなく、「今日が一番素敵」の思いで、夫の介護生活を元気に、私は送るつもりでいます。
ゴールデンウィークも余すところ2日ですが、皆さまも、素敵な休日をお過ごしくださいね。
ご訪問いただきまして有難うございました。