前記事で、少し触れていますが、今日はご近所で親しくして頂いている隣人、お二人をお招きしたときのことを書きたいと思います。
正に隣人と言っていいほど、お宅が近いです。
そのおうちの気配が感じられてくるほど。
大きな声で呼ぶと届きそう。
さすがにこれはちょっとオーバーな表現です。
我が家の前は、路地ではなく、4~5メートル(?)道路ですし、庭もありますから
でもIさんは、真向いのお宅の方。
Fさんのお宅は 斜め前です。
そんなに近い隣人同士として、数十年といった長い間、親しくお付き合いしている私達。
Fさんがいつかおっしゃいました。
心から信頼し合っている私達の間柄を、他の友人に話すと、驚かれ、羨ましがられ、
隣人同士では、珍しいケースと、言われたそうです。。
一方、Iさんは、ご近所の方とのお付き合いは深入りしないことが賢明よ、と言われたことがあるとのこと。
一般論として、この説は確かに定着していますね。
けれど、私達はご近所同士の長いお付き合いながら、お互いに気分を害したり、いざこざめいたことがあったことも一度もありません。
とても親しいですから、かなり立ち入ったお話でも、心を許してできます。
気が合うのは、境遇や価値観が、とても似ているせいもあるでしょう。
いつお会いしても、快い会話が成り立ちます。
でも私が、親しくし、心から信頼しているのは、ご近所ではこのお二方だけです。
とても雰囲気の良い方は、他にも数名いらっしゃいますが、お会いしたときにごあいさつを交わす程度
また一方では、率直に言って、たとえ誘われても、お付き合いは絶対したくないグループの人達も数名いらっしゃいます。
その方達を何て表現すればいいのかしら。
立ち居振る舞いや雰囲気からして、私達とはあまりに違いすぎるとの印象を抱いてしまうのです。
さらにグループの中心的な方は、噂好きでいらっしゃるのが、とてもよく分りますから。
私はますます敬遠してしまいます。
或るとき、私のもとにも寄っていらっしゃって。
「~さん、~のお宅のご主人が、浮気しているの知ってる?」なんて言われた事もありました。
そんなことを言われると、私は呆れ返ってしまい、返す言葉がありません。
「他家の内情が、どうしてわかるの???単なる噂でしょう」と言って、私は終わりにします。
恐らく私の事も、色々噂されているのかもしれません。
一度ブログにも書いたことがありますが、夫の具合が悪くなり救急車を呼んだ数日後だった、と思います。
門扉の前に立つ私の前に寄っていらして、
「お宅のご主人どうしたの?」
と訊かれました。
私は、お騒がせしてごめんなさいで終わりにしました。
ところが、帰りかけていらしたのに、踵を返し、また私のもとに。
「ねえ~ご主人どこが悪いの?」
と再度、尋ねられたのです。
そんな浅ましい態度を見て、私は絶対教えたくないと、ますます強く思ったものでした。(笑)
自治会のブロック長をしているときには、このグループの人達の身勝手な言い分に、少々気分を害したこともありました。
けれど、今は会えばにこやかにご挨拶をする間柄です。
この方達は、毎日のように井戸端会議らしき立ち話をしておられるのを見かけますが。
私が仲良くしている方達とは、そのような関係ではありません。
いくら信頼し合っているとはいえ、馴れ馴れしくお相手の方を訪問したりはしません。
立ち話をする事も、めったにありません。
お土産一つ届けて下さるときも、チョッと伺ってもいいですか、と前もって気遣いのお電話が、必ずあります。
そんなけじめを大切にしてきた間柄だからこそ、親しいお付き合いが長く続けられたのでしょう。
ご近所とは言え、良い距離感は常にキープしてきた私達です。
この度のわが家の昼食会でも、もちろん人の噂話など一切ありませんでした。
実はもう一方、お招きする予定でしたが、参加されませんでした。
Fさんがお電話されたところによると、ご主人さまが体調を崩されている様子だった、とのこと。
その方は,同じ町内ながら、引っ越され、少し離れたところにお住いです。
とても、心配はしましたが、ご主人様の病状について、それ以上の詮索などは私達はしません。
話題は、親の介護の事、自分たちの行く末の身の振り方、今の社会情勢についてなど。
有意義なお話ばかりで、私はお二方の弁舌爽やかなお話に聞き入るばかり。
一番年上ですのにね~。
Fさんは、60歳になられたばかり。
Iさんは71歳で、私より二つ年下です。
この日も、いろいろ勉強させてもらい、聡明な良き友人に恵まれた幸せをかみしめるひと時でした。
私が突然体調を悪くして、助けてほしいと思っても、娘達は仕事中で、おそらく留守電だわ。
一人寂しく死んでいくのかもしれない、と笑いながら話すと、
「飛んでいくから、まず私達に電話をかけてね」とおっしゃってくださるFさんとIさん。
そういえば、東日本大震災の時には、品薄で成城石井のスーパーの前に長蛇の列ができた頃、Fさんは、我が家によく電話をかけて下さいました。
お買い物があれば、買って帰ります、と。
そのような優しいお心遣いを、Fさんは、折々で幾度も示してくださいますが、いくら親しく私が年上と言っても、甘え過ぎは良い事とは思いません。
自分でできることは、自分で頑張り、そんな年寄りの姿を温かく見守って応援してもらえるのが何よりもうれしい事です。
いつまでも私達の良き関係が続きますように。
続く自信もあります。
この間柄を大切にして、益々親交を温め、支え合い、励まし合って、日々を送っていこうと思っています。
載せた画像だと、一見豪華な料理に見えますが、テーブルセッティングが華やかに見えるだけ。
料理はミンチとスペアリブ以外は、すべてお野菜。
健康的でかつ質素な献立です。
友人達にも、負担に感じられるといけないと思い、よくよく説明した私でした。
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