数年前、鎌倉の長谷寺を訪れた時の紫陽花の画像です。
しっとり濡れた風情が美しいアジサイ。
正に梅雨の風物詩。
道行く庭先の至る所で、鮮やかなアジサイを目にする頃となりました。
長雨の季節ながら、清涼感漂うアジサイを見ると、雨のうっとうしさも蒸し暑さも癒されます。
我が家の庭にも、アジサイが一つだけですが、植えられています。
真っ白な、カシワバアジサイです。
純和風というより、西洋的な趣がする花姿ゆえでしょうか。
我が家の庭に、とてもよくマッチしています。
実はこのアジサイをあと数本植えたくて仕方ない場所があります。
その場所は、和室の前の坪庭。
ここに、鮮やかなブルーやピンクのアジサイを植えたら、障子越しに映るお庭の風景が、どんなに明るくなるでしょう。
ガクアジサイも植えたいです。
この気持ちを抱く時、想い出す懐かしい場所が私にはあります。
夫の実家です。
郷里は、同じ広島でした。
その実家は、市の中心の繁華街から7~8分の、とても便利なところにありました。
開業医だった義父です。
玄関の扉を開けると、そこは患者さんの待合室。
目の前に受付の窓口がありました。
左側に診察室。
右側の廊下を通り抜けると、二部屋の和室の奥に、北向きの少し薄暗い、やはり和室がありました。
お邪魔した時の夕食のひと時は、いつも、その北向きの部屋で持たれました。
床の間もあり、掛け軸がかけられていましたから、その部屋が客間だったのでしょう。
義父は医師でしたが、文学への造詣が深くて、とても博学。
夫と違い、話し好きでなかなかの社交家でした。
その人柄のせいでしょう。
広島の医師会でも、とても活躍をした人のようです。
北向きの和室での団欒のひと時。
義父の教養豊かなお話は、とても勉強になりました。
ガクアジサイ
その和室の先に、小さな坪庭がありましたが。
繁華街に近い場所でしたから、その庭の周りは高いビルの建物で囲まれ、日当たりは良くありませんでした。
一方、南側に面した庭は、目の前は広い公園。
日がとても良く当たり、藤棚がありました。
梅雨の時期になると、薄暗い方の庭には、ガクアジサイが、鮮やかな色の花をつけたのです。
何だかはかなげで、だけど凛とした花姿は、私の目をいつも引きつけて離しませんでした。
今も忘れられない思い出です。
アジサイの想い出は、人それぞれおありでしょうが、私にとって一番印象的だったのは、夫の実家のこの紫陽花かもしれません。
ライフスタイルとシニア日記ランキングに参加しています。
下のピンクのバナーに応援のポチッをいただけますと、励みになり大変嬉しいです。
ありがとうございました。
花のように泉のように