河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

勤勉な日本人

2008-06-28 | 研究・講演
6月26日
本学に通信制大学院の現地調査が入った。
新しく立ち上げた通信制大学院がきちんと機能しているかどうか国の査察が入ったのである。
文科省から委託を受けた教授が二人来られて、その一人は私がよく知っている方であった。
とりあえず挨拶だけしたが、ご多忙中にもかかわらず、このような仕事をさせられて本当にお気の毒であった。
この日は4限目から身体運動学実習があり、2年生に初めて動作解析システムを動かして実習指導を行ったのだが、その最中に理事長の指示で、現地調査に来られている先生方に研究所を案内せよとの連絡が入った。
急遽研究所に行ってあたふたと簡単な案内をしてすぐに授業に戻った。
こんなに忙しくても、実習の内容は全国でもトップクラスの魅力的なものを行っているはずだと自分では思っている。
少なくともこれほど高性能な動作解析システムはあまりよそでは整備されていない。
リアルタイムで自由自在に体の動きや床反力が観察できる。
どうだすごいだろう・・・と学生には言いたいのだが、学生の反応は今ひとつである。
はたと気づいたのは、昔の動作解析システムを知らない学生に、最新のシステムを見せても感動はないのである。
ゲームやハイビジョンを当たり前のように見ている学生にとって、いくら最新のシステムだと言ったところでそんなものかとしらけるだけである。
白黒テレビを知らない世代にカラーテレビはすごいだろうと言ってももむなしいのと同じである。
ちょっと疲れた。

6月27日
リハ学会の編集委員会で東京へ日帰り出張。
今回これまで委員長をされていた北大の生駒教授が理事になられたので委員長が新しく選任された。
生駒先生によると編集委員会委員長をしていると、年間一千通のメールをやりとりするのだそうだ。
もちろんメールのやりとりの裏では山のように未熟な原稿を読むという作業がある。
もし、委員長をやれと言われたら卒倒しそうである。
幸い新委員長は私ではない。
やれやれ。

6月28日
長々と入院生活を送っていた母が退院した。
愛媛に帰って母が近くの病院にリハビリに通えるように段取りした。
すぐに岡山に帰ってきて、夕方からは研究所でポスドクをやってくれているI君の結婚式に参加するため倉敷へ向かった。
途中、研究所の所長を務めているK教授と一緒になった。
I君は昨夜もK教授と一緒に午前2時まで大学で実験をしていたのだそうだ。
結婚式当日も午前様で実験をしていたとは・・・
結婚式は何事もなく平穏無事に終わった。
I君もスピーチをとちることなく何とか持ちこたえた。

日本の片田舎で、今日もみんな頑張っている。
こんな勤勉な日本人がいる限り、そう易々と破綻することはないと信じたいのだが...

ちなみに明日は高知で研究会である。
コメント
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