河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第253回岡山県医師会整形外科部会研修会

2009-05-23 | 研究・講演
夜、岡山プラザホテルで研修会があり参加した。
リウマチに関する講演が2つ行われた。

テーマ(1) 内科クリニックにおける関節リウマチ診療の実際
中村 明彦 
おさふねクリニック 院長
テーマ(2) リウマチ上肢の機能障害に対する外科的治療
西田 圭一郎 
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 機能制御学講座 人体構成学分野 准教授

中村 明彦先生は、長船駅のすぐ近くに最近クリニックを開業されたそうなのだが、かなり専門的なリウマチ治療をマンパワーをかけて行っている。
リウマチ治療のためにクリニックにもかかわらずソーシャルワーカーを置いて社会的な問題にも取り組んでいるとのことだった。非常勤も含めると総勢30名もの職員がいるとのことで、本当に経営ができるのだろうかと人ごとながら心配になった。

西田 圭一郎先生は岡大整形外科の後輩であるが、いつのまにか講演がすごく上手になっていて、聴講していて感心した。
リウマチの治療を野球のゲームに例える比喩は非常に分かりやすく、今度学生を教えるときに使わせてもらおうかと思ったほどだ。
昔はあまり行われなかったリウマチの上肢の機能再建術について分かりやすく講演を行ってくれた。

最近のリウマチ治療では切れ味はよいが合併症が恐ろしい生物学的製剤が使用されるようになってきており、常時リウマチ専門医が勤務しているような病院でないと治療が難しくなってきている。
そのため、リウマチの地域医療のために『OKAYAMAリウマチネットワーク』を組織するという案内があり、非常に頼もしく感じた。

たまに研修会に参加すると得るところが大きい。
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第75回 人工関節の機能高度化研究会

2009-05-23 | 研究・講演
ナカシマメディカル株式会社 プレゼンテーションルームにおいて人工関節の機能高度化研究会が行われた。
この研究会は2ヶ月に1度開催されており、招待されてだいぶ前から参加しているのだが、最近は忙しくて年に数回しか参加できない。
今日は夜の研修会以外には予定がなかったので、久しぶりに参加させていただいた。

京都大学工学研究科の先生方と千葉大整形外科の先生方を中心に、遠方からたくさんのメンバーが参加されていた。
クローズドの研究会であり、発表内容は守秘義務があるので書けない。
久しぶりに参加すると、新たな刺激になり頑張ろうという気になる。

この研究会のマネージメントをしてくれているナカシマメディカルは岡山県では特異な企業である。
企業自ら研究も行い、国の大型研究補助金をたくさん獲得して成果を上げている。

それも、このような研究会を運営して実績を積み上げていることが大きな力になっている。

今年は100年に一度の不況で景気対策として大型補正予算が組まれており、このような医療分野の研究には例年にない補助金がばらまかれる見込みである。
私個人は科研費も外れて取り残されているが、これまでこつこつと地道に研究してきたグループにはきっと良いことがあるだろう。

私もいつも他の先生の発表を聞いているだけではだめで、何とかしなければと思った次第である。


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