岡山県立大学で平成24年度岡山県理学療法士会西支部研修会が行われ、シンポジストとして参加した。
まず講演会が行われた。
「臨床と研究から見た変形性膝関節症患者に対する理学療法の専門性」
広島国際大学 木藤伸宏 准教授
シンポジウム
「このままじゃおえまぁ!理学療法士」
このシンポジウムの企画の趣旨は以下のようなものであった。
担当委員の玉利光太郎先生よりのメール:
シンポジウムでは,様々な職種の目から見た理学療法士の存在意義について,討論していただき,職域の拡大や職能の固有性について,改めて理学療法士自身が考えていくきっかけにしたいと考えております.
このようなトピックスにしたのは,そもそも理学療法士には,専門性があるのか?といった素朴な疑問を,多くの理学療法士が感じるようになってきたからです.技師装具士は装具を作成できる,という固有の職能があり,整形外科医には,骨を外科的に接合する,関節を再構築する,という固有の職能があります.
しかし,理学療法士には,そもそも理学療法の業務独占がないため,法解釈上は,誰でもできることをやっている,という
決定的な弱みがあるだけでなく,技師装具士のような,明確で可視化できる技術が無い,と考えている理学療法士が少なくありません.
しかしこれは,他人の芝生は青く見える的な発想であり,他職種から見たときには,理学療法士にしかできない職能もあるのではないか,と期待しているところです.同時に,不可解な職能であるがゆえに,多少いい加減な理学療法士でも,~法を行っている,~資格をもっている,などと喧伝することによって,一定の仕事ができてしまう側面
があり,これについては,PTの自己満足に過ぎない,と考えています.このような,理学療法士の自己満足,といった点も,「ここが変だよ,理学療法士」(以前このような番組がありましたが)的に,他職種の方から厳しい意見をいただいた方が,社会や業界のためになる,と考えています.
目的は,若手の理学療法士に夢と希望を持ってもらうこと,そして謙虚に自分たちのできることを構築していく姿勢を伝えていくことです.したがって,上で述べたことは,私の一意見にすぎません.そのような意味で,医師の立場から,先生に様々なご意見をいただくこと自体が,理学療法士にとって有益だと感じております.
私は医師の立場から以下のような提言を行った。
1.連携すること:チーム医療
理学療法士は障害のある患者さんを対象としており、まさにチーム医療のキーパーソンになり得る。
病院の中でなくてはならない存在になること。
2.先進技術=研究の重要性
運動療法や物理療法の印象は古めかしい。
訓練という我慢の哲学を強いたり、根拠の怪しい物療を無批判に行うなど。
工学者と連携して新しい画期的な物療や義肢装具やロボットが開発できるはず。
研究を行いきちんとエビデンスを提供すること。
統計学が最強の学問である。
動作解析
非線形解析 カオス時系列解析
吉備国際大学の卒業生もたくさん来てくれて、多くの人と交流し、楽しい会であった。
玉利先生ご苦労様でした。
まず講演会が行われた。
「臨床と研究から見た変形性膝関節症患者に対する理学療法の専門性」
広島国際大学 木藤伸宏 准教授
シンポジウム
「このままじゃおえまぁ!理学療法士」
このシンポジウムの企画の趣旨は以下のようなものであった。
担当委員の玉利光太郎先生よりのメール:
シンポジウムでは,様々な職種の目から見た理学療法士の存在意義について,討論していただき,職域の拡大や職能の固有性について,改めて理学療法士自身が考えていくきっかけにしたいと考えております.
このようなトピックスにしたのは,そもそも理学療法士には,専門性があるのか?といった素朴な疑問を,多くの理学療法士が感じるようになってきたからです.技師装具士は装具を作成できる,という固有の職能があり,整形外科医には,骨を外科的に接合する,関節を再構築する,という固有の職能があります.
しかし,理学療法士には,そもそも理学療法の業務独占がないため,法解釈上は,誰でもできることをやっている,という
決定的な弱みがあるだけでなく,技師装具士のような,明確で可視化できる技術が無い,と考えている理学療法士が少なくありません.
しかしこれは,他人の芝生は青く見える的な発想であり,他職種から見たときには,理学療法士にしかできない職能もあるのではないか,と期待しているところです.同時に,不可解な職能であるがゆえに,多少いい加減な理学療法士でも,~法を行っている,~資格をもっている,などと喧伝することによって,一定の仕事ができてしまう側面
があり,これについては,PTの自己満足に過ぎない,と考えています.このような,理学療法士の自己満足,といった点も,「ここが変だよ,理学療法士」(以前このような番組がありましたが)的に,他職種の方から厳しい意見をいただいた方が,社会や業界のためになる,と考えています.
目的は,若手の理学療法士に夢と希望を持ってもらうこと,そして謙虚に自分たちのできることを構築していく姿勢を伝えていくことです.したがって,上で述べたことは,私の一意見にすぎません.そのような意味で,医師の立場から,先生に様々なご意見をいただくこと自体が,理学療法士にとって有益だと感じております.
私は医師の立場から以下のような提言を行った。
1.連携すること:チーム医療
理学療法士は障害のある患者さんを対象としており、まさにチーム医療のキーパーソンになり得る。
病院の中でなくてはならない存在になること。
2.先進技術=研究の重要性
運動療法や物理療法の印象は古めかしい。
訓練という我慢の哲学を強いたり、根拠の怪しい物療を無批判に行うなど。
工学者と連携して新しい画期的な物療や義肢装具やロボットが開発できるはず。
研究を行いきちんとエビデンスを提供すること。
統計学が最強の学問である。
動作解析
非線形解析 カオス時系列解析
吉備国際大学の卒業生もたくさん来てくれて、多くの人と交流し、楽しい会であった。
玉利先生ご苦労様でした。