河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第86回日本整形外科学会学術総会

2013-05-26 | 研究・講演
第86回日本整形外科学会学術総会が広島で行われており、参加することにした。

最近は携帯やiPadで持ち運べる電子抄録集がダウンロードできるようだ。

すっかり時代に取り残された私は必要なところだけプリントアウトして持ち運ぶことにした。

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朝一番に行われた特別講演4が非常におもしろかった。
整形外科医ではなく著名な女性物理学者の講演である。

キーワードは「前向き」
米沢富美子教授(慶応大学)日本物理学会会長

3人の子どもを育てながら40年間に200本の論文を書いてきた。
年5本だから2ヶ月に1本というペースである。
最近は母親の介護で子育て時代以上に忙しい。
忙しくても成果を上げるコツは、
(1)可能性に限界を引かない
(2)出口から考える
(3)行動に移す
(4)めげない
(5)優先順位をつけ集中力を養う

自分は人に恵まれた
夫を戦争で亡くし1人で自分を育ててくれた母親
中学時代に数学の能力を引き出してくれた数学部顧問の先生
京都大学の恩師


京都大学時代の恩師の言葉として、
若い頃は借金してでも研究の時間を買いなさい
そして持てる時間を3等分しなさい
①テーマを設定する
②研究する
③論文を書く
研究をしているだけでは研究者として失格である
だめなテーマをいくら研究してもだめ


自分でできないことは知らない人でもそれが得意な人に積極的にお願いして手伝ってもらう

物理学の分野は毎年のように新しい発見がある
そしてそれが製品となって社会に登場してくる
できることなら今から100年後に生き返って1ヶ月くらい生活してどのような社会になっているか見てみたい

私の今後5年間のスケジュールはもう既に一杯だ
ところが先日対談した日野原重明先生は今後10年間のスケジュールが一杯だとおっしゃっていた
ちなみに日野原先生は京大理学部の先輩で、後に医師になった(これは初めて知った)




なんだか勇気を与えてもらった講演であった。


コメント
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